ENo.0104　川嶋堅児

さて、いきなりコンビニを経営しろと言われたのだが。
商品が何であれきちんと売買するのが自分のモットーであるが、いくらなんでも世俗的で大衆的な店を構えるとなると勝手が異なるのは当たり前すぎることだ。
「価値のあるモノ」を「価値のわかるニンゲン」の手に渡すのが私の仕事であり役目なのだから。
誰しもが手に入れることに出来るものをわざわざ私が売る理由はない。

と言いつつも、早速開発したものが無国籍"風"料理である。
実際にこれが大人気商品になるわけがないと思うが、物は試しだ。客は如何に騙されるのだろうか。
ともかく、開店初日の売り上げを見て次なるR&Dの準備をしなければならない。


明確な目標も持てずに商売をすることのもどかしさがあるが、弱気になっていたら商運も来るまい。
まずは真っ先に解決すべき問題を処理するだけだ。