第4週目 ティミーテールの悪い虫の一週間
◆日記
山奥の秘境にあるコンビニ「ティミーテール」は、店主であるサムサックがゴロゴロしながら雑誌を読んでいるだけの意欲値の低いコンビニである。
「店長! もうちょっと働きましょうよう」
「うう……だるい……」
そしてこのコンビニを切り盛りしているこの娘はこのコンビニのコンビニ娘ティミィである。
「なんでそんなにやる気がないんですか!」
「意欲値を……意欲値がもっとあれば……」
「雑誌と高級品ばっかり買うのをやめてください!」
ティミーテールの意欲値は限界を突き抜けて下がっており、あわや閉店の危機であった。
「偏った食事が体調をだめにするように……偏った品揃えもまた店長をだめにするのだ」
「こんな店長見たくなかったです」
「年の瀬で忙しくてな」
「雑誌読んでるだけじゃないですか!」
まったく意に介していないかのように、サムサックは雑誌を読みながらみかんを食べ、こたつで丸くなっていた。完全にこの風体で正月を乗り切るつもりのようだ。
「正月まであと1更新ありますよ」
「細かいことは気にするな。なあに、何も心配することはない。俺はどんなに意欲が低くても、口先だけで高級品を売りさばいて見せる……詐欺師のプライドに賭けてな」
サムサックはそう言うと、こたつに潜り込んで出てこなくなってしまった。
「店長を売りさばいて挿げ替えたほうが、売り上げが上がるんじゃないですかねえ」
「ところで、前回は前々回と比べると、あんまり売上伸びなかったです。むしろ下がってます。意欲値が低いせいですか?」
「ああ。実は客が雑誌を立ち読みする可能性を考慮に入れるのを忘れていた」
「愚かですねー」
「ただ、ここしばらくはそうそう売上が跳ね上がることもないのではないかと思っている。初回は慣れていなかったコンビニプレイヤーが、本気を出し始めてきたというのを差し引いてもな。ティミィよ、前回の客の総資金額を憶えているか?」
「え? えええ? いきなり言われても」
あわあわするティミィを尻目に、店長は秘蔵のスニーカー少年完全攻略ノートを取り出した。
「ここ3回は24,000→26,000→26,400と推移しているな。前回の客はスニーカー少年(少年なので貧乏!)ばかりだったが、いくらかのメイドも含まれていたので合計26,000。優しいおじさんを考慮しなければ、補正前売上はこれを20人で分け合う形になる。前回は前々回と比べ2,000闇円ほど増えているが、今回は前回と比べてほぼ横ばいだな」
「前回はちゃんとやっていれば200くらい増えてた計算になりますね。今回は前回とあんまり変わらない?」
「パイを平和に切り分ける国ならそうだが、そう単純にはいかない。我々の店も含め、各店の設備は日々向上していると考えて間違いない。これはターン当たりの売上総量が増えることを意味し、そうなると客の資金の枯渇が早くなる。前回も4ターン目になれば品物はほぼほぼ売り切れていたが、今回は優しいおじさんが出てくるのがもう少し早くなると考えて間違いないだろう。優しいおじさんは資金が無限なので、早く出てきた分だけ売上総量はほんのり増えるだろうが、それは客の資金が一瞬でショートするということだ。競争は苛烈になると考えられるな」
サムサックはぱちぱちと電卓を叩いている。
「ふむー」
「資金総量が横ばいとなれば、各店の設備投資の向上の度合いにもよるが、おそらくかなりの高速環境になる。2~3ターンでケリが付くような環境になれば、出足の遅い加速や爆売、奮起なんかは不利かもな。ビジネスコンビニも、優しいおじさんゾーンでも貢献が増えていくゲージ効果と比較すると、ややきついだろう。優しいおじさんを誘惑しても仕方がないからな。あと、体力の価値が減る。前のめりに売り込んでいくのが有利になる」
「その割に加速買い込んでますねえ」
「無加速ボーナスは50。3ターンまでもつれ込めば、増加量が20の誘惑よりまだまだ有利だ。もちろん、客商売が1ターンで終わってしまえば、俺はただの速いだけのおじさんになるが」
「えっ……加速積んでるのに加速しないんですか?」
「ん? 行動順ボーナスを狙うつもりならともかく、今さら飲食物を売っても仕方ないだろう。むしろ加速する(飲食物を売る)と誘惑が乗らないので、加速しないほうが有利だな。加速という名に騙されないほうがいい」
「ついに! 意欲値を上げるつもりになったのかと思ったのに!」
「悪いが、俺は一切の意欲値を持っていないし、働くつもりもないぞ」
もはや働く気概が微塵も感じられないサムサックの主張は、冬の夕闇国に空しく響いた。
次回はついにトラブルが襲ってくるというのにこのありさまだ! どうなる! ティミーテール!
「店長! もうちょっと働きましょうよう」
「うう……だるい……」
そしてこのコンビニを切り盛りしているこの娘はこのコンビニのコンビニ娘ティミィである。
「なんでそんなにやる気がないんですか!」
「意欲値を……意欲値がもっとあれば……」
「雑誌と高級品ばっかり買うのをやめてください!」
ティミーテールの意欲値は限界を突き抜けて下がっており、あわや閉店の危機であった。
「偏った食事が体調をだめにするように……偏った品揃えもまた店長をだめにするのだ」
「こんな店長見たくなかったです」
「年の瀬で忙しくてな」
「雑誌読んでるだけじゃないですか!」
まったく意に介していないかのように、サムサックは雑誌を読みながらみかんを食べ、こたつで丸くなっていた。完全にこの風体で正月を乗り切るつもりのようだ。
「正月まであと1更新ありますよ」
「細かいことは気にするな。なあに、何も心配することはない。俺はどんなに意欲が低くても、口先だけで高級品を売りさばいて見せる……詐欺師のプライドに賭けてな」
サムサックはそう言うと、こたつに潜り込んで出てこなくなってしまった。
「店長を売りさばいて挿げ替えたほうが、売り上げが上がるんじゃないですかねえ」
「ところで、前回は前々回と比べると、あんまり売上伸びなかったです。むしろ下がってます。意欲値が低いせいですか?」
「ああ。実は客が雑誌を立ち読みする可能性を考慮に入れるのを忘れていた」
「愚かですねー」
「ただ、ここしばらくはそうそう売上が跳ね上がることもないのではないかと思っている。初回は慣れていなかったコンビニプレイヤーが、本気を出し始めてきたというのを差し引いてもな。ティミィよ、前回の客の総資金額を憶えているか?」
「え? えええ? いきなり言われても」
あわあわするティミィを尻目に、店長は秘蔵のスニーカー少年完全攻略ノートを取り出した。
「ここ3回は24,000→26,000→26,400と推移しているな。前回の客はスニーカー少年(少年なので貧乏!)ばかりだったが、いくらかのメイドも含まれていたので合計26,000。優しいおじさんを考慮しなければ、補正前売上はこれを20人で分け合う形になる。前回は前々回と比べ2,000闇円ほど増えているが、今回は前回と比べてほぼ横ばいだな」
「前回はちゃんとやっていれば200くらい増えてた計算になりますね。今回は前回とあんまり変わらない?」
「パイを平和に切り分ける国ならそうだが、そう単純にはいかない。我々の店も含め、各店の設備は日々向上していると考えて間違いない。これはターン当たりの売上総量が増えることを意味し、そうなると客の資金の枯渇が早くなる。前回も4ターン目になれば品物はほぼほぼ売り切れていたが、今回は優しいおじさんが出てくるのがもう少し早くなると考えて間違いないだろう。優しいおじさんは資金が無限なので、早く出てきた分だけ売上総量はほんのり増えるだろうが、それは客の資金が一瞬でショートするということだ。競争は苛烈になると考えられるな」
サムサックはぱちぱちと電卓を叩いている。
「ふむー」
「資金総量が横ばいとなれば、各店の設備投資の向上の度合いにもよるが、おそらくかなりの高速環境になる。2~3ターンでケリが付くような環境になれば、出足の遅い加速や爆売、奮起なんかは不利かもな。ビジネスコンビニも、優しいおじさんゾーンでも貢献が増えていくゲージ効果と比較すると、ややきついだろう。優しいおじさんを誘惑しても仕方がないからな。あと、体力の価値が減る。前のめりに売り込んでいくのが有利になる」
「その割に加速買い込んでますねえ」
「無加速ボーナスは50。3ターンまでもつれ込めば、増加量が20の誘惑よりまだまだ有利だ。もちろん、客商売が1ターンで終わってしまえば、俺はただの速いだけのおじさんになるが」
「えっ……加速積んでるのに加速しないんですか?」
「ん? 行動順ボーナスを狙うつもりならともかく、今さら飲食物を売っても仕方ないだろう。むしろ加速する(飲食物を売る)と誘惑が乗らないので、加速しないほうが有利だな。加速という名に騙されないほうがいい」
「ついに! 意欲値を上げるつもりになったのかと思ったのに!」
「悪いが、俺は一切の意欲値を持っていないし、働くつもりもないぞ」
もはや働く気概が微塵も感じられないサムサックの主張は、冬の夕闇国に空しく響いた。
次回はついにトラブルが襲ってくるというのにこのありさまだ! どうなる! ティミーテール!
STORY
炎のごとき光を放つ金属、オリハルコンインゴット3トン入荷金魚の知恵によって偶然発注し届いた大量の金属塊に途方に暮れる社長の姿はない
「これは商機! 商機だよ!」
さなえには秘策があった。このレアメタルを利用し、接客ロボを作る計画だ
さっそく市販のオリハルコンオートマタ業者に見積もりを出させる
「接客ロボで残業代節約、経費削減! いける……!」
――設計図に書かれているのは、金魚型接客マシン――
◆訓練
機転の訓練をしました機転が11上昇した
機転の訓練をしました機転が12上昇した
機転の訓練をしました経験値が足りない
機転の訓練をしました経験値が足りない
機転の訓練をしました経験値が足りない
◆送品
◆送金
◆破棄
◆購入
サムサックは刻車を1108闇円で購入した!
サムサックは刻車を1108闇円で購入した!
サムサックは刻車を1108闇円で購入した!
◆作製
鳥の羽28とくやしさのばね28を素材にしてマイクロブラックホールを作製した!
◆コンビニタイプ決定
マルチ に決定!!
◆アセンブル
スロット1に聖者の遺骨を装備した
スロット2に虚無高級品を装備した
スロット3にタイムマシンを装備した
スロット4に大自然の空気を装備した
スロット5にマイクロブラックホールを装備した
スロット6にペリドンを装備した
スロット7に週刊「今日のあざらし」を装備した
スロット8に週間いやしねこを装備した
スロット9に週間いやしねこを装備した
スロット10に刻車を装備した
スロット11に刻車を装備した
スロット12に刻車を装備した
◆アイテム改名
◆アイテムアイコン変更
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メッセージ
◆戦闘結果
売り上げ
闇円収入 2548
貢献補正 5.89%
マルチ補正 5%
行動順報酬!! 6%
合計闇円収入3001
◆経験値が25増加しました……
◆体力が30増加しました……
◆素材が本部から支給されました……
貢献補正 5.89%
マルチ補正 5%
行動順報酬!! 6%
合計闇円収入3001
◆経験値が25増加しました……
◆体力が30増加しました……
◆素材が本部から支給されました……
サムサックは機転マニュアル32を入手した!
サムサックは魅力マニュアル32を入手した!
キャラデータ
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プロフィール
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詐欺師。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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店舗データ | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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