第8週目 ネガティヴ魔法使い イアティアの一週間
◆日記
良き魔法使いには早寝早起きが心がけられるがそれは間違いだ。
なぜなら吾輩がそれを最も苦手としているからだ。
これを読んでいる賢き君にはぜひ遅寝早起きを実践してほしい。
睡眠不足により精製される鬱屈とした心証は身を削ることにはなるが、魂を磨くことができる素晴らしいヤスリになることだろう。
朝といえば、私がかつて滞在していた黄金色の夕闇国には、名が冠する通り時刻が夕方しかなかった。
しかし万屋の昏眉耳(こんびに)に営業時間の有限性があったように、一応の時間の区切りのようなものはあった。
そこの住人はその区切りに、それとなく、おぼろげに、従っているようにも見えたし、はたまた、空の果てから延々と夕雲が流れつくように、惰性的に過ごしているようにも見えた。
その時の吾輩の眼には後者のように映った。夕焼けしかないこの国には闇への恐怖などないのか、人の波はいつでも絶えなかった。しかし時節、まるで潮がひくように人の波が薄くなる時があった。吾輩はこの時間こそ夕闇国における朝に値するのではないのかと目している。
肝要なのは、世界が真にどうであるかではなく、世界が己が眼にどう映っているかを自認するかだ。朝のない所に朝を見出すことも同じことだ。
一に、神の定めし定規を見極めること。否定するのではなく精査すること。
一に、
イアティア
「日記に詰まった……。話の広げ方を壮大にしすぎて収集つかなくなるパターンだこれ。
後にどうやって繋げるかな……」
イアティア
「んー、気分転換にワラスボの散歩に行くかぁー」
………
……
…
最近雨上がりの日にはワラスボを外に連れ出している。いわゆる散歩というやつ。
ヒモでもつなごうと思ったけど、筒状の体にヒモが引っ掛かる場所はなかった。それで口にヒモを噛ませようとしたら嫌がったからもうそのままの状態で歩かせている。
ありのままの姿を愛し、何者にも頼らないその生きざま、まさしく虚無だね!
ワラスボは雨上がりの水たまりや泥を好む。故郷のことでも思い出すのか、それらを発見するとズルズルとすごいスピードで体を浸しに行く。
そしてしばらく空を眺めながら口をゆっくり閉じたり開けたりを繰り返す。
何のための行動なのか、何を思っているのか。虚無でない私には分からない。
先週よりもさらに巨大化したワラスボはちょっとした大蛇だ。いや、大蛇にちょっとしたも何もないけど。
ヘビとの違いといえば、目がなくて鼻にほとんど頼ってるみたいってことと、乾燥に弱いってところかな。
泥の中でとぐろを巻く姿はなんとも悪魔的な光景。私が飼い主じゃなかったら雨上がりにこんなの見たくない。
イアティア
「まあ、総合的には気持ち悪いヘビって感じだよね……」
ワラスボ
「(エラを広げて口を大きく開けている)」
耳も良いみたいで、こちらの語調に含まれる敵意に反応するらしい(言葉を理解してたら怖い)。
イアティア
「あ、すんません……気持ち悪いっているのは、こう、ポジティブな意味での気持ち悪いってやつです、ハイ……」
ワラスボ
「(エラを閉じて首を下げた)」
ポジティブな意味の気持ち悪いってなんだろうって自分で言ってて思った。
イアティア
「はぁ、また帰ったら日記の続きを書くかな……」
最近は日記を書いている。
ちゃんとした魔法使いなら日記を書くのが普通だけど、私はちゃんとしてないから普段から書いてない。だって面倒くさいし……。
今書いているのは言わばお遊びのようなもの。未来の自分に仮託して現在を過去の出来事みたく書いている。よくあるすごい魔導書風に書こうと思ったら一人称が変わってた。トランスってやつ?
ここの生活がいつまで続くのか分からないけど、いつかは家に戻らなきゃいけない。
その時に少しでも成果らしい成果を偽れるのならこれぐらい安い安い。
愚痴と反骨精神を大げさに書いてるだけなんだけどね。
なぜなら吾輩がそれを最も苦手としているからだ。
これを読んでいる賢き君にはぜひ遅寝早起きを実践してほしい。
睡眠不足により精製される鬱屈とした心証は身を削ることにはなるが、魂を磨くことができる素晴らしいヤスリになることだろう。
朝といえば、私がかつて滞在していた黄金色の夕闇国には、名が冠する通り時刻が夕方しかなかった。
しかし万屋の昏眉耳(こんびに)に営業時間の有限性があったように、一応の時間の区切りのようなものはあった。
そこの住人はその区切りに、それとなく、おぼろげに、従っているようにも見えたし、はたまた、空の果てから延々と夕雲が流れつくように、惰性的に過ごしているようにも見えた。
その時の吾輩の眼には後者のように映った。夕焼けしかないこの国には闇への恐怖などないのか、人の波はいつでも絶えなかった。しかし時節、まるで潮がひくように人の波が薄くなる時があった。吾輩はこの時間こそ夕闇国における朝に値するのではないのかと目している。
肝要なのは、世界が真にどうであるかではなく、世界が己が眼にどう映っているかを自認するかだ。朝のない所に朝を見出すことも同じことだ。
一に、神の定めし定規を見極めること。否定するのではなく精査すること。
一に、
イアティア
「日記に詰まった……。話の広げ方を壮大にしすぎて収集つかなくなるパターンだこれ。
後にどうやって繋げるかな……」
イアティア
「んー、気分転換にワラスボの散歩に行くかぁー」
………
……
…
最近雨上がりの日にはワラスボを外に連れ出している。いわゆる散歩というやつ。
ヒモでもつなごうと思ったけど、筒状の体にヒモが引っ掛かる場所はなかった。それで口にヒモを噛ませようとしたら嫌がったからもうそのままの状態で歩かせている。
ありのままの姿を愛し、何者にも頼らないその生きざま、まさしく虚無だね!
ワラスボは雨上がりの水たまりや泥を好む。故郷のことでも思い出すのか、それらを発見するとズルズルとすごいスピードで体を浸しに行く。
そしてしばらく空を眺めながら口をゆっくり閉じたり開けたりを繰り返す。
何のための行動なのか、何を思っているのか。虚無でない私には分からない。
先週よりもさらに巨大化したワラスボはちょっとした大蛇だ。いや、大蛇にちょっとしたも何もないけど。
ヘビとの違いといえば、目がなくて鼻にほとんど頼ってるみたいってことと、乾燥に弱いってところかな。
泥の中でとぐろを巻く姿はなんとも悪魔的な光景。私が飼い主じゃなかったら雨上がりにこんなの見たくない。
イアティア
「まあ、総合的には気持ち悪いヘビって感じだよね……」
ワラスボ
「(エラを広げて口を大きく開けている)」
耳も良いみたいで、こちらの語調に含まれる敵意に反応するらしい(言葉を理解してたら怖い)。
イアティア
「あ、すんません……気持ち悪いっているのは、こう、ポジティブな意味での気持ち悪いってやつです、ハイ……」
ワラスボ
「(エラを閉じて首を下げた)」
ポジティブな意味の気持ち悪いってなんだろうって自分で言ってて思った。
イアティア
「はぁ、また帰ったら日記の続きを書くかな……」
最近は日記を書いている。
ちゃんとした魔法使いなら日記を書くのが普通だけど、私はちゃんとしてないから普段から書いてない。だって面倒くさいし……。
今書いているのは言わばお遊びのようなもの。未来の自分に仮託して現在を過去の出来事みたく書いている。よくあるすごい魔導書風に書こうと思ったら一人称が変わってた。トランスってやつ?
ここの生活がいつまで続くのか分からないけど、いつかは家に戻らなきゃいけない。
その時に少しでも成果らしい成果を偽れるのならこれぐらい安い安い。
愚痴と反骨精神を大げさに書いてるだけなんだけどね。
STORY
夕闇国の夕空は燃えるように輝くオリハルコンの金魚マシンは、夕日を受けてやはり火焔のごとき輝き
「いつまで続ければいいんだろう、フランチャイズの店長さんの契約もそろそろ終わり」
さなえは静かに夕暮れの街を見る
「金魚の知恵だからって、このままじっとしていていいのかな……」
「私は全力で生きている……? ひいおじいちゃんが教えてくれたこと……」
視界の端をポコポコドラミングするゴリラが横切る
「この世で最もか弱きものが、胸を張って堂々と生きれたら、それが最高に素晴らしいことだって」
さなえは曾祖父からゆらぎの力を受け継いでいた。さなえが胸を張って金庫の扉を開けたとき……
そのときゆらぎの審判によって金庫の中身が決まるという
「自信がないよ……正しく生きれているのか。もし正しく生きていないと裁かれたら……ごぼぼっ!?」
言葉が泡で詰まる。はっと自分の両手を見る。それは紛れもなく金魚の鰭であった
――この世で最もか弱き金魚に――
◆訓練
機転の訓練をしました機転が25上昇した
機転の訓練をしました経験値が足りない
機転の訓練をしました経験値が足りない
機転の訓練をしました経験値が足りない
笑顔の訓練をしました笑顔が13上昇した
◆送品
◆送金
◆破棄
イアティアは暑い日差し32を破棄した!
イアティアは暑い日差し40を破棄した!
イアティアは暑い日差し44を破棄した!
◆購入
イアティアは神殺しを660闇円で購入した!
イアティアは妖精の生態についてを1080闇円で購入した!
◆作製
アルハラ32と入店チャイム40を素材にして絶対に役に立たない泥の詰め合わせを作製した!
◆コンビニタイプ決定
マルチ に決定!!
◆アセンブル
スロット1にギザギザくんを装備した
スロット2に絶対に外れる予言リストを装備した
スロット3に絶対に笑ってはいけない夕闇国を装備した
スロット4に絶対に間違える魔方陣を装備した
スロット5に16bit茶を装備した
スロット6に眠らなくても疲れない薬を装備した
スロット7に絶望カップラーメンを装備した
スロット8に絶対に汚れる羽ペンを装備した
スロット9に楽しいこけし入門を装備した
スロット10に概念を装備した
スロット11にアンチエイリアスを装備した
スロット12に絶対に延焼するアロマキャンドルを装備した
◆アイテム改名
◆アイテムアイコン変更
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メッセージ
◆戦闘結果
売り上げ
闇円収入 2241
貢献収入 399
マルチ補正 5%
行動順報酬!! 14%
合計闇円収入3160
商品販売数 2個
◆経験値が47増加しました……
◆体力が21増加しました……
◆素材が本部から支給されました……
貢献収入 399
マルチ補正 5%
行動順報酬!! 14%
合計闇円収入3160
商品販売数 2個
◆経験値が47増加しました……
◆体力が21増加しました……
◆素材が本部から支給されました……
イアティアはくやしさのばね48を入手した!
イアティアは幟48を入手した!
キャラデータ
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プロフィール
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◆イアティア 夕闇国に訪れたらなんやかんやで流されてコンビニ店員になってしまった魔法使い。 辞意を表明する勇気もなく仕方なくコンビニ営業をすることに。 睡眠時間が不規則なせいで目の下に濃いクマが出来ている。 中級レベルの魔法に苦戦中。 ◆ワラスボ 虚無飲食物。イアティアの非常食。 形容しがたい見た目がとても虚無。 目が無いはずなのになぜか目が合う感覚がして、心が虚無になる。 しばらく見つめているとなぜだかかわいく思えてきて、それもまた虚無。 虚無なのに様々な虚無を内包する、形を持った空集合。 なんとなく意思の疎通ができる。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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店舗データ | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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