第3週目 ティミーテールの悪い虫の一週間
◆日記
山奥の秘境にあるコンビニ「ティミーテール」は、店主であるサムサックが各地で仕入れてきた変なものを客に高値で売りつけるコンビニである。
「なんでこんな奥地に……通うのが大変です」
そして彼女はこのコンビニのコンビニ娘ティミィである。
「Convenienceとは便利ってことだ。客に便利を提供するためには、俺たちが少しくらい苦しみを背負うのも仕方ない」
「このコンビニまた奥地に押しやられてません? そろそろ周りに誰もいなくなると思います。Convenienceする人がいないです」
「俺はもう雑誌を読んでゴロゴロしながらコンビニをすることに決めたからな、客とかお呼びではないわけだ。この意欲の低さは他の追随を許さない」
意欲値が低くなればなるほど山奥に押し込まれるのは、この夕闇国においては自然の摂理も同然であった。
「まあ、いかにコンビニエンスがない場所にあっても、やがて客は来て物は売れる……それも5個も10個も買っていくんだ。コンビニってのはそういうとこじゃないと思うんだがな。客が尽きたらこんどはやさしいおじさんの行列があらわれる。夕闇国ってのはおそろしいところだ」
「私もコンビニ行ったら10個くらい買いますねえ」
「何をそんなに買うんだ」
「虚無飲食物です! いろんなところの虚無飲食物を食べ比べるのが好きなんです! 地域によって虚無の味がちょっとずつ違うんですよ」
「そんな虚無な趣味はやめよう」
「架空の酒類がよく合いますねえ」
思い出し笑みをしているティミィを横目に、サムサックは新商品である聖者の遺骨を作るのに忙しかった。
「ところで、前回は予想外に好調な出だしだったので、ちょっと内容を分析してみた。勝因は何だと思う?」
「ティミィさんのがんばりです」
「もちろん第一はそれだが、どうも試算すると補正適用前の売り上げ予想額は2100闇円程度。実売上額の2400闇円とは大きな開きがある。そこでだ」
サムサックは図表を取り出し(図表は省略されました)、店の壁にテープで貼った。
「これを単価差異と数量差異に分解する」
「中学校でやりましたね!」
「やってない、が、別に難しくない。前回の予想商品販売数は34個程度だった(独自の算式による)。これが実際は36個売れている。また、商品の平均単価は61闇円程度になるが、実際に売れたものを平均すると、65闇円程度の売れ行きがあるようだ(いずれも立ち読み率を含めた独自の算式による。なお立ち読み率は全体の確率で近似した)。つまり通常よりもすごくたくさん、すごく高く売れたので、なんかランキング4位になっちゃったというのが実際のところらしい。思い上がるなということだ」
「ティミィさんのがんばりです」
「より高いもののほうがよく売れているという現象に関しては、どうも全体の販売傾向を見るに商品の売れ行きにそこまで指向性はないように見える。詳細は未検討だが、客は無作為に商品を選ぶとするなら、この売り上げの上振れは完全に運だな。もちろん独自の算式が誤っている可能性もある。
一方、売上数量の上振れについては、これは乱数のいたずらではないようだ。前回魅了された客がひとり来ている」
「あのお兄さんですね。あれやばかったですねえ、店長お持ち帰りされそうだったじゃないですか?」
「詐欺師は持ち帰れると思わせるところから仕事が始まるんだ。ともあれ哀れなお兄さんには誘惑値が200も上昇した状態でご来店いただき、我がティミーテールは本来の金額を大幅に超えた売り上げを叩きだしたというわけだ。もちろん、こうなることはお見通しであったが」
「前回タイムマシンを掴まされたもうだめだ! とか言ってたじゃないですか!」
「この魅了とか親切というやつは、自分の店に魅了者を引き寄せる戦術は今のところ取りにくそうだが、場の全体に影響するだけに、けっこう環境を変えてくることがありそうだ。魅了や泥酔が多い場では体力の価値が上がり、親切の多い場では体力の価値は減るだろう。魅了客はラッキー棚ぼたで予想はしていなかったが、予想を超えるのも予想のうち……ティミーテールの躍進は留まるところを知らないということだな」
「タイムマシンを! 掴まされて!」
かくしてティミーテールはうっかりランキング4位になったが、早速店長がフラグ立ててるし、このコンビニには独自の算定式が多すぎるためあっという間にランキングから姿を消すのではないだろうか? どうなる! 独自の算定式!
「なんでこんな奥地に……通うのが大変です」
そして彼女はこのコンビニのコンビニ娘ティミィである。
「Convenienceとは便利ってことだ。客に便利を提供するためには、俺たちが少しくらい苦しみを背負うのも仕方ない」
「このコンビニまた奥地に押しやられてません? そろそろ周りに誰もいなくなると思います。Convenienceする人がいないです」
「俺はもう雑誌を読んでゴロゴロしながらコンビニをすることに決めたからな、客とかお呼びではないわけだ。この意欲の低さは他の追随を許さない」
意欲値が低くなればなるほど山奥に押し込まれるのは、この夕闇国においては自然の摂理も同然であった。
「まあ、いかにコンビニエンスがない場所にあっても、やがて客は来て物は売れる……それも5個も10個も買っていくんだ。コンビニってのはそういうとこじゃないと思うんだがな。客が尽きたらこんどはやさしいおじさんの行列があらわれる。夕闇国ってのはおそろしいところだ」
「私もコンビニ行ったら10個くらい買いますねえ」
「何をそんなに買うんだ」
「虚無飲食物です! いろんなところの虚無飲食物を食べ比べるのが好きなんです! 地域によって虚無の味がちょっとずつ違うんですよ」
「そんな虚無な趣味はやめよう」
「架空の酒類がよく合いますねえ」
思い出し笑みをしているティミィを横目に、サムサックは新商品である聖者の遺骨を作るのに忙しかった。
「ところで、前回は予想外に好調な出だしだったので、ちょっと内容を分析してみた。勝因は何だと思う?」
「ティミィさんのがんばりです」
「もちろん第一はそれだが、どうも試算すると補正適用前の売り上げ予想額は2100闇円程度。実売上額の2400闇円とは大きな開きがある。そこでだ」
サムサックは図表を取り出し(図表は省略されました)、店の壁にテープで貼った。
「これを単価差異と数量差異に分解する」
「中学校でやりましたね!」
「やってない、が、別に難しくない。前回の予想商品販売数は34個程度だった(独自の算式による)。これが実際は36個売れている。また、商品の平均単価は61闇円程度になるが、実際に売れたものを平均すると、65闇円程度の売れ行きがあるようだ(いずれも立ち読み率を含めた独自の算式による。なお立ち読み率は全体の確率で近似した)。つまり通常よりもすごくたくさん、すごく高く売れたので、なんかランキング4位になっちゃったというのが実際のところらしい。思い上がるなということだ」
「ティミィさんのがんばりです」
「より高いもののほうがよく売れているという現象に関しては、どうも全体の販売傾向を見るに商品の売れ行きにそこまで指向性はないように見える。詳細は未検討だが、客は無作為に商品を選ぶとするなら、この売り上げの上振れは完全に運だな。もちろん独自の算式が誤っている可能性もある。
一方、売上数量の上振れについては、これは乱数のいたずらではないようだ。前回魅了された客がひとり来ている」
「あのお兄さんですね。あれやばかったですねえ、店長お持ち帰りされそうだったじゃないですか?」
「詐欺師は持ち帰れると思わせるところから仕事が始まるんだ。ともあれ哀れなお兄さんには誘惑値が200も上昇した状態でご来店いただき、我がティミーテールは本来の金額を大幅に超えた売り上げを叩きだしたというわけだ。もちろん、こうなることはお見通しであったが」
「前回タイムマシンを掴まされたもうだめだ! とか言ってたじゃないですか!」
「この魅了とか親切というやつは、自分の店に魅了者を引き寄せる戦術は今のところ取りにくそうだが、場の全体に影響するだけに、けっこう環境を変えてくることがありそうだ。魅了や泥酔が多い場では体力の価値が上がり、親切の多い場では体力の価値は減るだろう。魅了客はラッキー棚ぼたで予想はしていなかったが、予想を超えるのも予想のうち……ティミーテールの躍進は留まるところを知らないということだな」
「タイムマシンを! 掴まされて!」
かくしてティミーテールはうっかりランキング4位になったが、早速店長がフラグ立ててるし、このコンビニには独自の算定式が多すぎるためあっという間にランキングから姿を消すのではないだろうか? どうなる! 独自の算定式!
STORY
店舗の運営状況はなかなかの滑り出しといったところだただ、出店に際し支払った多額の闇円を回収するにはまだまだ足りなかった
「アイディアが必要だね、アイディアが……」
金魚の知恵を絞り、さなえは売り上げデータと見つめあっていた
その時、部下の金魚から意外な報告が入る!
「社長、オリハルコン入荷しました!」
――オリハルコン、入荷できたんだ――
◆訓練
機転の訓練をしました機転が10上昇した
機転の訓練をしました経験値が足りない
機転の訓練をしました経験値が足りない
機転の訓練をしました経験値が足りない
機転の訓練をしました経験値が足りない
◆送品
◆送金
◆破棄
◆購入
サムサックは週刊「今日のあざらし」を432闇円で購入した!
サムサックは週間いやしねこを432闇円で購入した!
サムサックは週間いやしねこを432闇円で購入した!
◆作製
日々の挨拶24と虚無書籍を素材にして聖者の遺骨を作製した!
◆コンビニタイプ決定
マルチ に決定!!
◆アセンブル
スロット1に虚無飲食物を装備した
スロット2に虚無酒類を装備した
スロット3に虚無雑誌を装備した
スロット4に虚無高級品を装備した
スロット5にタイムマシンを装備した
スロット6に大自然の空気を装備した
スロット7に聖者の遺骨を装備した
スロット8にガバキック袋を装備した
スロット9にペリドンを装備した
スロット10に週刊「今日のあざらし」を装備した
スロット11に週間いやしねこを装備した
スロット12に週間いやしねこを装備した
◆アイテム改名
◆アイテムアイコン変更
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メッセージ
◆戦闘結果
売り上げ
闇円収入 2256
貢献補正 5.99%
マルチ補正 5%
行動順報酬!! 10%
合計闇円収入2761
商品販売数 1個
◆経験値が21増加しました……
◆体力が23増加しました……
◆素材が本部から支給されました……
貢献補正 5.99%
マルチ補正 5%
行動順報酬!! 10%
合計闇円収入2761
商品販売数 1個
◆経験値が21増加しました……
◆体力が23増加しました……
◆素材が本部から支給されました……
サムサックは鳥の羽28を入手した!
サムサックはくやしさのばね28を入手した!
サムサックはダイヤの指輪28を入手した!
キャラデータ
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プロフィール
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詐欺師。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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店舗データ | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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