第3週目 定桐 右子の一週間
◆日記
「ふむ。成程…。」
開店初日。
嵐のように過ぎ去ったこの日の売り上げはお世辞にも良いものとは言えなかった。
これは早急に改善せねば、またも赤字路線にまっしぐらであろう。
僕はすぐに、陳列する商品の検討に取り掛かった。
「ほら、机上の計算と実践は違うでしょう?」
空けたばかりのコーラの缶を片手に右子姉さんがしたり顔で話しかけてきた。
「…それは認めましょう。」
「やっぱり独自性を打ち出さないと駄目なのよ。
だから、コーラ専門のコンビ………あ、あはは。」
( ゚д゚)
僕が無言で睨みつけると、右子姉さんは店の端っこの方で小さくなった。
「昔は可愛かったのに…。」
とか何とか呟いている。
………
……
…
しかし、このピンク色の内装はかなり駄目だよなぁ。
何か改善できる点がないかと、店を改めて見渡してみれば、やはり目につくのは店の内装だ。
右子姉さんの独自性?とやらを無駄に発揮した結果として、このコンビニ店の壁紙はピンク一色である。
それは如何にも女性っぽいと言えば言えるかもしれないが…。
「コンビニ店にこれは無いなっ! 無いっ!」
男性客は入り辛いし…(僕は自分が客だったら回れ右して別の店に行くね。)
女性客にしろコンビニ店の内装がピンク一色と言うのは気色悪いだろう。
この内装でコーラを専門で売るという発想がどこから湧いて来たのか。
本当は店を再開店する前に内装を変えたかったのだが、あまりにも時間が無さ過ぎた。
流石に内装工事中のまま店を開けるわけにも行かず、内装はピンクのままでスタートしたのだが…。
「何とかこのピンクを活かす術はないか…ピンクの似合う商品は…。」
パソコンで色々検索してみれば"化粧品"がヒットした。
「…化粧品か。」
思わず頷いた。
僕は男だからその発想は全く思い浮かばなかったが、成程。
ピンク色の内装に(無理にでも)合わそうと思えば、それこそ化粧品は悪くない選択に思える。
「次回には化粧品を仕入れてみるかな。」
呟くと、今度は男性向けの商品を探す。
世の中の5割は男性なのだから、その5割を捨てて商売が出来るとは思えない。
こうして、僕は深夜まで店の改善案を検討した。
…
……
………
文緒がPCの前で熱心に店の改善案を検討しているのを見て、私は気まずくなって店を出た。
「コーラ専門店の夢は暫く封印しなきゃね。」
文緒が店の実質的な経営権を握るようになって、私は正直に言うならばコンビニ店の経営に関して熱意を失っていた。
それはそうだろう。
"世界の普くコーラを集め、多くの人にコーラの魅力を伝道する"
それは探偵と言う道を見失った私の心に、再び火を灯してくれた大切な野望だったのだ。
それを捨てて、ありきたりなコンビニ店へと方向転換を迫る文緒を私は苦々しく思っていたのだ。
「経営者は右子姉さんです。」
文緒はそう言うが、文緒が合理的な選択ですと、理路整然と勧める案を私は断れなかった。
だから、私の野望(コーラ売りたい)は自然に封印され、文緒の案がコンビニ店の方針となっている。
せめてもの反抗?に、商品に私のお勧めコーラをサービスで付けて売ってはいるのだが。
「でも、文緒は私の為に頑張ってるのよね。」
それは伝わってくる。
叔父の指示で私のサポートに来ているが、それは強制ではないだろうし。
文緒は探偵志望なのだから、コンビニの経営権を握って自分が儲けようとも思っていないだろう。
「…せめて、周りのコンビニ店のスパイくらいしなきゃね。」
一度は探偵を志した私である。
コンビニ経営の腕前はダメだとしても"調査"なら得意なのだ。
スパイ用のメモ帳を開く。
其処には開店直前に調べた要注意のコンビニ店の名前が記してある。
これらの店の長所を学び、短所を見抜き、それらを自分たちのコンビニ店の経営にフィードバックするのだ。
『アプリコーゼ』
反則的な可愛さ。
駄目過ぎる。駄目過ぎる。お持ち帰りしたい。
『シヤハ』
反則的な可愛さ。
駄目過ぎる。駄目過ぎる。今日も明日もモフモフしたい。
『ウーリ』
オリーブオイル専門店!
神! 神! 神…!
『シルバーン』
新鮮な野菜が充実している。店長が育ててるのかしら?
他の店にない強力な武器を持っている。
『ヘル』
マニアックな書籍・雑誌類が充実。店長も可愛い。
儚げ…と言うか霊的な何かを感じる。
『10 a Dix』
大勢の店員が切り盛りしてるの?
謎めいた雰囲気が堪らない。
『セラビス』
少女の店。何だか親近感を感じちゃう。
『さざれ』
薄暗い店内に美人の店長…。怪しい魅力?
血液パックなども揃えてるし、店長は医療関係者なの?
………
……
…
「で、その要注意店の中でも、特にどの店が強敵だと思うんです?」
店に帰り着いた私の報告を聞き、文緒が訪ねてきた。
ふふん。
私は待ってましたと自信満々に答えた。
「アプリコーゼちゃんとシヤハちゃんの店!」
「…その理由は?」
「可愛さがもう表現出来ないくらいなの!」
あの二人(一人と一匹)が店長と言うだけで客足はざっと10倍ね。」
「で、うちはどうやってその長所を取り入れるんです?」
「あ、え…え…。」
私は店の隅で小さくなるのであった。
開店初日。
嵐のように過ぎ去ったこの日の売り上げはお世辞にも良いものとは言えなかった。
これは早急に改善せねば、またも赤字路線にまっしぐらであろう。
僕はすぐに、陳列する商品の検討に取り掛かった。
「ほら、机上の計算と実践は違うでしょう?」
空けたばかりのコーラの缶を片手に右子姉さんがしたり顔で話しかけてきた。
「…それは認めましょう。」
「やっぱり独自性を打ち出さないと駄目なのよ。
だから、コーラ専門のコンビ………あ、あはは。」
( ゚д゚)
僕が無言で睨みつけると、右子姉さんは店の端っこの方で小さくなった。
「昔は可愛かったのに…。」
とか何とか呟いている。
………
……
…
しかし、このピンク色の内装はかなり駄目だよなぁ。
何か改善できる点がないかと、店を改めて見渡してみれば、やはり目につくのは店の内装だ。
右子姉さんの独自性?とやらを無駄に発揮した結果として、このコンビニ店の壁紙はピンク一色である。
それは如何にも女性っぽいと言えば言えるかもしれないが…。
「コンビニ店にこれは無いなっ! 無いっ!」
男性客は入り辛いし…(僕は自分が客だったら回れ右して別の店に行くね。)
女性客にしろコンビニ店の内装がピンク一色と言うのは気色悪いだろう。
この内装でコーラを専門で売るという発想がどこから湧いて来たのか。
本当は店を再開店する前に内装を変えたかったのだが、あまりにも時間が無さ過ぎた。
流石に内装工事中のまま店を開けるわけにも行かず、内装はピンクのままでスタートしたのだが…。
「何とかこのピンクを活かす術はないか…ピンクの似合う商品は…。」
パソコンで色々検索してみれば"化粧品"がヒットした。
「…化粧品か。」
思わず頷いた。
僕は男だからその発想は全く思い浮かばなかったが、成程。
ピンク色の内装に(無理にでも)合わそうと思えば、それこそ化粧品は悪くない選択に思える。
「次回には化粧品を仕入れてみるかな。」
呟くと、今度は男性向けの商品を探す。
世の中の5割は男性なのだから、その5割を捨てて商売が出来るとは思えない。
こうして、僕は深夜まで店の改善案を検討した。
…
……
………
文緒がPCの前で熱心に店の改善案を検討しているのを見て、私は気まずくなって店を出た。
「コーラ専門店の夢は暫く封印しなきゃね。」
文緒が店の実質的な経営権を握るようになって、私は正直に言うならばコンビニ店の経営に関して熱意を失っていた。
それはそうだろう。
"世界の普くコーラを集め、多くの人にコーラの魅力を伝道する"
それは探偵と言う道を見失った私の心に、再び火を灯してくれた大切な野望だったのだ。
それを捨てて、ありきたりなコンビニ店へと方向転換を迫る文緒を私は苦々しく思っていたのだ。
「経営者は右子姉さんです。」
文緒はそう言うが、文緒が合理的な選択ですと、理路整然と勧める案を私は断れなかった。
だから、私の野望(コーラ売りたい)は自然に封印され、文緒の案がコンビニ店の方針となっている。
せめてもの反抗?に、商品に私のお勧めコーラをサービスで付けて売ってはいるのだが。
「でも、文緒は私の為に頑張ってるのよね。」
それは伝わってくる。
叔父の指示で私のサポートに来ているが、それは強制ではないだろうし。
文緒は探偵志望なのだから、コンビニの経営権を握って自分が儲けようとも思っていないだろう。
「…せめて、周りのコンビニ店のスパイくらいしなきゃね。」
一度は探偵を志した私である。
コンビニ経営の腕前はダメだとしても"調査"なら得意なのだ。
スパイ用のメモ帳を開く。
其処には開店直前に調べた要注意のコンビニ店の名前が記してある。
これらの店の長所を学び、短所を見抜き、それらを自分たちのコンビニ店の経営にフィードバックするのだ。
『アプリコーゼ』
反則的な可愛さ。
駄目過ぎる。駄目過ぎる。お持ち帰りしたい。
『シヤハ』
反則的な可愛さ。
駄目過ぎる。駄目過ぎる。今日も明日もモフモフしたい。
『ウーリ』
オリーブオイル専門店!
神! 神! 神…!
『シルバーン』
新鮮な野菜が充実している。店長が育ててるのかしら?
他の店にない強力な武器を持っている。
『ヘル』
マニアックな書籍・雑誌類が充実。店長も可愛い。
儚げ…と言うか霊的な何かを感じる。
『10 a Dix』
大勢の店員が切り盛りしてるの?
謎めいた雰囲気が堪らない。
『セラビス』
少女の店。何だか親近感を感じちゃう。
『さざれ』
薄暗い店内に美人の店長…。怪しい魅力?
血液パックなども揃えてるし、店長は医療関係者なの?
………
……
…
「で、その要注意店の中でも、特にどの店が強敵だと思うんです?」
店に帰り着いた私の報告を聞き、文緒が訪ねてきた。
ふふん。
私は待ってましたと自信満々に答えた。
「アプリコーゼちゃんとシヤハちゃんの店!」
「…その理由は?」
「可愛さがもう表現出来ないくらいなの!」
あの二人(一人と一匹)が店長と言うだけで客足はざっと10倍ね。」
「で、うちはどうやってその長所を取り入れるんです?」
「あ、え…え…。」
私は店の隅で小さくなるのであった。
STORY
店舗の運営状況はなかなかの滑り出しといったところだただ、出店に際し支払った多額の闇円を回収するにはまだまだ足りなかった
「アイディアが必要だね、アイディアが……」
金魚の知恵を絞り、さなえは売り上げデータと見つめあっていた
その時、部下の金魚から意外な報告が入る!
「社長、オリハルコン入荷しました!」
――オリハルコン、入荷できたんだ――
◆訓練
魅力の訓練をしました魅力が10上昇した
◆送品
◆送金
◆破棄
◆購入
お飾り店長は手焼きのクッキーを480闇円で購入した!
お飾り店長は手焼きのクッキーを480闇円で購入した!
お飾り店長は手焼きのクッキーを480闇円で購入した!
◆作製
超高速薄型ノートPC『コシヒカリ』とセールのチラシ24を素材にしてプリン0・糠質0発泡酒『グレーゾーン』を作製した!
◆コンビニタイプ決定
ホワイト に決定!!
◆アセンブル
スロット1に⇒コーラを装備した
スロット2に虚無雑誌を装備した
スロット3に虚無書籍を装備した
スロット4に虚無高級品を装備した
スロット5に虚無日用品を装備した
スロット6にプリン0・糠質0発泡酒『グレーゾーン』を装備した
スロット7に厳選羽毛布団『南斗水鳥圏』を装備した
スロット10に手焼きのクッキーを装備した
スロット11に手焼きのクッキーを装備した
スロット12に手焼きのクッキーを装備した
◆アイテム改名
虚無雑誌を世界のコーラ特集『コーラ飲みたい12月号』に改名した!
◆アイテムアイコン変更
世界のコーラ特集『コーラ飲みたい12月号』をアイコン変更した!
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メッセージ
ENo.43からのメッセージ>>
セラビー「(熱心にメモを取る女性を見つけると) このギルド(※金魚坂グループ)って初日から監査が入るんですの・・・!?(小声)」
セラビー「いえ、見覚えがありますわね。たしか、ギルドの店長名簿の・・・」
セラビー「そんなに真剣に見回されましたら、敵状視察だとばれてしまいますわよ?定桐店長」
ENo.76からのメッセージ>>
(話し掛けられてびくっとなった少女は一旦物陰に隠れたが、程なくして自らひょこりと顔を出した)
アプリ「………うん……しってる………みぎこ……(うんうん、と頷きながら)」
アプリ「……こんびに…うん。……よろしく……みぎこ……がんば、ろ。」
レタス「…オイちょっと待て…頑張ってんの俺…頑張ってんの俺だろ……なあおい……。(アプリに抱えられ、不満そうに揺れていた)」
ENo.80からのメッセージ>>
シヤハ「(あなたの脳裏にビビッと思念が伝わる……テレパシーだ!)」
シヤハ「『やあ、どうも、どうも。こちらは、きせつの、よいものをあつめた、さいきんはやりのおみせになっております。』」
シヤハ「『おいもなど、いかがですか。あまくて、とても、おいもですよ。』」
ENo.116からのメッセージ>>
さざれ「いらっしゃいませ。ここは吸血鬼のためのコンビニだ。吸血鬼が求める日用品というのは、随分と特異なものになるからね。無論、吸血鬼以外が利用することを拒むものでもない。」
さざれ「随分と熱心に調査しているようだが――敵情視察、といったところかな? 好きにしてくれてかまわないが。」
ENo.132からのメッセージ>>
シルバーン「やあ。野菜はどうだい? とても新鮮で美味しいよ」
シルバーン「(とても怪しい笑みだ!)」
ENo.133からのメッセージ>>
店先で七色に光る尾びれの人魚がうろうろしていた。
セレーヌ「どうしよう……なんだか…すごい…店内……赤い飲み物がいっぱい…売ってる………」
セレーヌ「あ…あの……お邪魔します……」
セレーヌ「わ…わたし、近所に…こんびにしにきたセレーヌと申します……」
セレーヌ「その…こちらも こんびに なんですよね…。引っ越しと…お近づきのしるしにと思って…」
セレーヌ「これ…どうぞ……(そういってセレーヌは、魔王印のクッキー詰め合わせを差し出した)」
ENo.140からのメッセージ>>
見つめる――少しして、ため息。
「……いらっしゃいませ、なのかしら。
何か、お探しのものでも?」
セラビー「(熱心にメモを取る女性を見つけると) このギルド(※金魚坂グループ)って初日から監査が入るんですの・・・!?(小声)」
セラビー「いえ、見覚えがありますわね。たしか、ギルドの店長名簿の・・・」
セラビー「そんなに真剣に見回されましたら、敵状視察だとばれてしまいますわよ?定桐店長」
ENo.76からのメッセージ>>
(話し掛けられてびくっとなった少女は一旦物陰に隠れたが、程なくして自らひょこりと顔を出した)
アプリ「………うん……しってる………みぎこ……(うんうん、と頷きながら)」
アプリ「……こんびに…うん。……よろしく……みぎこ……がんば、ろ。」
レタス「…オイちょっと待て…頑張ってんの俺…頑張ってんの俺だろ……なあおい……。(アプリに抱えられ、不満そうに揺れていた)」
ENo.80からのメッセージ>>
シヤハ「(あなたの脳裏にビビッと思念が伝わる……テレパシーだ!)」
シヤハ「『やあ、どうも、どうも。こちらは、きせつの、よいものをあつめた、さいきんはやりのおみせになっております。』」
シヤハ「『おいもなど、いかがですか。あまくて、とても、おいもですよ。』」
ENo.116からのメッセージ>>
さざれ「いらっしゃいませ。ここは吸血鬼のためのコンビニだ。吸血鬼が求める日用品というのは、随分と特異なものになるからね。無論、吸血鬼以外が利用することを拒むものでもない。」
さざれ「随分と熱心に調査しているようだが――敵情視察、といったところかな? 好きにしてくれてかまわないが。」
ENo.132からのメッセージ>>
シルバーン「やあ。野菜はどうだい? とても新鮮で美味しいよ」
シルバーン「(とても怪しい笑みだ!)」
ENo.133からのメッセージ>>
店先で七色に光る尾びれの人魚がうろうろしていた。
セレーヌ「どうしよう……なんだか…すごい…店内……赤い飲み物がいっぱい…売ってる………」
セレーヌ「あ…あの……お邪魔します……」
セレーヌ「わ…わたし、近所に…こんびにしにきたセレーヌと申します……」
セレーヌ「その…こちらも こんびに なんですよね…。引っ越しと…お近づきのしるしにと思って…」
セレーヌ「これ…どうぞ……(そういってセレーヌは、魔王印のクッキー詰め合わせを差し出した)」
ENo.140からのメッセージ>>
見つめる――少しして、ため息。
「……いらっしゃいませ、なのかしら。
何か、お探しのものでも?」
◆戦闘結果
売り上げ
闇円収入 2078
貢献補正 2.2%
行動順報酬!! 12%
合計闇円収入2377
商品販売数 3個
◆経験値が23増加しました……
◆体力が20増加しました……
◆素材が本部から支給されました……
貢献補正 2.2%
行動順報酬!! 12%
合計闇円収入2377
商品販売数 3個
◆経験値が23増加しました……
◆体力が20増加しました……
◆素材が本部から支給されました……
お飾り店長ははえぬき28を入手した!
お飾り店長はメモ帳28を入手した!
お飾り店長は親切マニュアル28を入手した!
キャラデータ
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プロフィール
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定桐 右子(さだぎり みぎこ) コンビニ店長。 全く客が落ち着けない雰囲気を醸し出す、外装をピンク色に塗りたくった小さなコンビニを経営している。 元々は探偵として大都会に事務所を構える叔父の下で働き指導を受けていたが 叔父が現役から退く前に「探偵には超絶不向き、駄目です、駄目。」との認定を受ける。 自分には探偵として決定的に欠けている資質があるのだろう。 そんな思いを心の隅に抱えながらも日々をゴロゴロ暮らす彼女に、ある日叔父より突然の話が舞い込んだ。 「…取り敢えず、店の采配はオマエに任せるから。頑張って…叔父さん、割と罪悪感があるんだ。」 その数日後、右子は自分が店長となる(叔父が出資した)コンビニに足を踏み入れた。 叔父の頼みだから断れなかった訳ではない。 無職が怖かった訳でもない。 ただ、右子には果たしたい野望が有った為である。 年齢24歳。身長165cm前後。 不思議な形の帽子を被り、長い茶髪を後ろで纏めている。 コンビニ店長という職に誇りを持っておらず、仕事に対する責任感は非常に弱い。 一方で私的な欲求には熱心で『ありとあらゆる世界中のコーラを売ってやる!』という野望に燃えている。 推理小説好き。 夕闇国で好評の推理小説シリーズ「大怪盗と111人のワンちゃん」に夢中。 「灰色の脳細胞」ではなく「野性の勘」で犯人を当てる派である。 コーラが大好きで、コーラを飲んでると幸せ。 ペットボトルは嫌いで、缶は許せて、瓶を愛する。 意気揚々とコンビニ店を開店したは良いが、やはりと言うべきか当然の事と表するべきか。 あっという間に経営は大赤字モードに転がりこむ。 その状況を見かねた叔父は、右子のサポートの為、探偵志望であり自分の息子を社会修行と言う名目で送り込んだのであった。 その為、現在コンビニ店の経営権は完全に右子の手から離れてしまっている。 ◇右子 http://raitokai.xrea.jp/loe/img6/migi0.png | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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店舗データ | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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