ENo.0059　鍵原 ユキ

---音声メッセージ vol.5

なーんかお正月も終わって、いつの間にか日が過ぎてて、いつの間にか日誌の期限になってたっす。ヤバいっすね。金魚もびっくりっすよ。
成人式の日も過ぎてたっすねー。いつもニュース見てるとヤバいのがワーッとしてる光景が映されてたっすけど、オレが成人式した時は特にそういうのなかったっすよ。
なんだか集まって、椅子座って、地域のパフォーマンス見て、終わってからみんなとワイワイして……そんなもんっす。
ここは成人式したんすかね？オレの店は特にそれっぽいのは来なかったっすけど、もしかしたら成人になった人が来てたかもしれないっすね。みんなおめでとう！

んーと……あんまり言うことないっすね。あ、親戚さんっぽい人は見つかんないっす。というか、右足ない眼鏡の男の人なんて早々見つかんないっす。やっぱ他の異世界行ったっすよ。
それとも、右足がたまたま戻ってきただけで、他のとこもバサーッとしてたり……や、やめっすやめっす！オレそういうの苦手なんすよ！怖いの嫌いっす！
……でも、もし、右足がザクーッとなってそれ以外のとこもバサーッとなった親戚さん見つけちゃったら、そんなことも言ってられないんすよね。オレ、どんな顔して会えばいいんだろうなあ。まず顔覚えてないんすけど……。
右足だけ無いのが一番ベストっす。右足ない時点でベストじゃないっすけど、ベストっす。

なんだか普通に過ごしてて、たまに異世界ってこと忘れちゃいそうっす。でもずっと夕暮れだから他のお天気が恋しいっすね。青いお空が見たい気分っすよ。
……たまにはなんか描いてみてもいいかもしれないっすね。そんなうまくはないけど、買ってくれるひとはきっといるはずっす。多分！きっと！