第7週目 小瀬青一郎の一週間
◆日記
瀬島先生の本は売れた。ゴリラに売れた。並んで本をゴリラは買っていった。金は払った。購買活動をした。ゴリラだってそれくらいはできる。金を払ってものを受け取って入口から出ていくそれくらいはやるゴリラだって猿だっている。でもその先は? その先はどうなる。ゴリラに買われていった本はどうなるんだってこの夕闇国に来てから一番売れた日付の台帳をびりびりに破り捨てたい気持ちだってあるしでも金は入ってこの金でまた本をつくれるんだと自分に言い聞かせたってそれでその本は誰に読まれるんだゴリラかというどうしようもない自問が入ってくる。コンビニと言われるのに似合いなだけの食品や飲み物を売ってるならよかったしそういうものがゴリラに売れたんだったら俺ももうすこしうまいこと自分をごまかせたかもしれないしそれでも俺の売っているものは本で俺の本を買っていったのはゴリラでゴリラは購買行動はできても本は読まないし読めないだろう。それでも本はこの夕闇に来てから一番売れた。本は読まれない。本は読まれないままで売れている。そうやって売れた本を俺はまだ売るべきなのかそれにつくるべきなのか? 酒が飲みたい。朝まで飲みたい。朝までは飲めない、それが本屋だ。定休日を考えていなかったなと思うしこの夕闇国に来てから1ヶ月半まるまる休みなしでやってきた。朝まで酒が飲める日を作りたいと思いながら今日も眠れないし冷凍庫のにおいが染み付いた氷をがりがり噛んでいるし朝なんてものがこの夕闇国に来るんだかどうかも定かじゃなくて俺の店にはまだ山のように本が並んでいる積まれている。
STORY
とうとう完成したオリハルコン金魚接客マシン赤く炎のごとく燃える金魚は次々とお客様をひきつける
コンビニの売り上げも堅調に推移し、予算をゆっくりと回収していった……
さなえは静かに夕暮れの街を見る
「もし経営がうまくいったとして、みんな金魚になってどうすればいいんだろう」
「呪いは破らなくちゃ。でも、その方法が分からずに、とりあえずお金を稼いでいる」
視界の端をポコポコドラミングするゴリラが横切る
「金魚の知恵しかないからよくわからないや」
さなえは自嘲した。どうしようもない世界で、どうしようもない状況で、理解できることは少ない
ただ、売り上げの増減だけはひどく単純で、金魚の知恵でも理解可能で、ひとつの真っすぐな道を示していた
――ひとつの真っすぐな道を、示している――
◆訓練
気品の訓練をしました気品が25上昇した
気品の訓練をしました経験値が足りない
◆送品
◆送金
◆破棄
◆購入
青思導書店は瀬島道理『かろやかな善』を1036闇円で購入した!
青思導書店は瀬島道理『かろやかな善』を1036闇円で購入した!
青思導書店は瀬島道理『かろやかな善』を1036闇円で購入した!
◆作製
日々の挨拶40と日々の挨拶40を素材にしてジャン・ディット『応答-の/する-経験』を作製した!
◆コンビニタイプ決定
ビジネス に決定!!
◆アセンブル
スロット1にエリック・ブロウ『利己と暴力』を装備した
スロット2にエリック・ブロウ『利己と暴力』を装備した
スロット3にジャン・ディット『応答-の/する-経験』を装備した
スロット4にエリーゼ・ジョンソン『疎外と詐術』を装備した
スロット5にエリーゼ・ジョンソン『疎外と詐術』を装備した
スロット6にエリーゼ・ジョンソン『疎外と詐術』を装備した
スロット7に瀬島道理『かろやかな善』を装備した
スロット8にヴェロワ『エクリチュールとカラクテール』を装備した
スロット9に瀬島道理『かろやかな善』を装備した
スロット10に瀬島道理『かろやかな善』を装備した
スロット11にヴェロワ『エクリチュールとカラクテール』を装備した
スロット12に瀬島道理『かろやかな善』を装備した
◆アイテム改名
◆アイテムアイコン変更
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メッセージ
◆戦闘結果
売り上げ
闇円収入 2517
貢献収入 82
行動順報酬!! 20%
合計闇円収入3118
商品販売数 3個
◆経験値が43増加しました……
◆体力が92増加しました……
◆素材が本部から支給されました……
貢献収入 82
行動順報酬!! 20%
合計闇円収入3118
商品販売数 3個
◆経験値が43増加しました……
◆体力が92増加しました……
◆素材が本部から支給されました……
青思導書店はフライヤー44を入手した!
青思導書店はダイヤの指輪44を入手した!
青思導書店はくやしさのばね44を入手した!
キャラデータ
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プロフィール
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Seiichiro Oze. 二十三歳で大学を出て、 人文・思想・哲学書をつくる、 小さくもない出版社に入った。 よくこの業界に入ってきたねえ。 このご時世に若い人が。 そう言われながら歓迎されて、 癖のある著者と編集者のなかで本をつくって、 二十六歳で会社が消えた。 本をつくる側から売る側に行き、 書店をやって、二年でつぶした。 借金が残ったあとの夕闇で、 夕闇国に迷い込む。 夕闇国、 そこはあらゆる世界の夕闇の狭間につながる昏い国。 小瀬青一郎、二十八歳。 出版界の夕闇から来た男。 彼は今も人文書を売っている。 彼の世界で本は売れない。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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店舗データ | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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