ENo.0019　ソレクスの姉弟と居候

ソレクスの姉弟と居候は夕闇国に招かれ、一つの店舗を与えられた

ここでお金を稼ぐことがあなたの使命だ

がらんとした店の中に入り、あなたは頷いた

今日から戦争がはじまる……嵐の予感を感じるのだ

アルス「…じゃねえよ！！おいアーティお前、ただのコンビニ店員すんじゃなかったのかよ！？」

アーティ「うむ、その通りだぞ？しかも物のついでと、店まで貰ったのだ！」

アルス「何処のご時勢に店ごとくれるバカがいんだよ！？おい、一体どいつに頼まれたんだてめえは！」

リアス「フランチャイズ店舗の店長か…しかも居住スペースまであるな。良かったじゃないか居候…さ、こんな奴置いて帰ろ姉さん」

アルス「都合良い時だけ姉さん呼びすんのやめろ」

アーティ「リアス？貴君にも私の働きぶりを見てもらおうと折角招いたと云うのに…」

リアス「寝間着で招待するとは大層常識が欠けているとは思わないか居候」

アルス「お前が部屋から動かねえから2人掛かりで無理くり連れてきたんだろが！！」

リアス「とにかく、僕は下らないものなど見る暇など無い。家に帰らせてもらう」

リアス「…あれ、さっきまでの道は？」

アーティ「む…おかしいな、契約書の記述に拠れば私一人だけの筈なのだが…」

アルス「は！？…お、おい、お前その契約書見せてみろ！」


～しばらくして～

リアス「…この契約書によると、契約が終わるまで元の場所には戻れないらしいな…『一緒に働く従業員』も例外ではないようだ」

アーティ「うむ…まさか裏にも記述があったとは」

アルス「おいアーティ…居候辞めたくなけりゃ次からは契約する時は先に言え。いいな」

アーティ「む…すまないな」

リアス「まあ、居候はともかく僕はアルスがいるなら別に居てやらんこともないな。…どうせ一緒に付き合うんだろ？姉さん」

アルス「あったり前だろ、コイツが居ねえと帰れないみてえだしよ。しかも金を多く稼いだ店にはボーナス入るっつうじゃねえか。」

アルス「競争ごとには負けてらんねえからな！やるからにはテッペン目指すぞお前ら！！」

リアス「…（だろうと思った）」

アーティ「おお…有難うアルス、リアス。貴君らの為にも素晴らしい店舗を作り上げ、立派な売上を残そうではないか！」


かくして3人は、コンビニ戦争の中に身を投じていったのであった。

果たして、これから一体どうなっていくのか。
次回へ続く！