第4週目 パロットの一週間
◆日記
「おーう、リブラー」
「大丈夫か……、って、品物酒ばっかだな」
「だって『お前に任せる』って言ったじゃん。マニュアルは読んだし!」
「ああ、そこはあんまり心配してない。ただ」
「ただ?」
「酒飲みながら接客してないだろうな?」
「うっ」
「してんじゃねーか」
だって! だってさ! 酒が並んでるのに俺だけ飲めないなんてありえねーじゃん!
心底からの呆れ顔でカウンターの内側に用意しておいた椅子に腰かけるリブラに、俺は慌てて言い訳を考える。
「大丈夫! 失敗はしてない! はず!」
うん、考えたところでどうにもならないことだってあるよね。
リブラは、はあ、と大げさにため息をついて、それはもうざーとらしく肩をすくめて見せたのであった。
「まあなーお前昔からワクだもんなー飲んでても飲んでなくても変わらねーもんなー」
……ん?
何か引っかかるものを感じて、口元に運びかけていた蒸留酒の瓶を離す。
「……なあ、リブラ?」
「ん」
「お前、生前の俺様のこと知ってんのか?」
知らない、はずはない。
そうじゃなきゃ、今みたいな言葉は出てこない。幽霊は普通酒なんて飲めないんだ、ならリブラがいう「昔」は生前に決まってる。
そもそも、今までどうして聞かなかったんだろう。本当なら、真っ先に聞いてしかるべきことだってのに、完全に思考が停止していた。
「…………」
「リブラ?」
「……知っては、いる。知らなきゃ、こんな実験はしてない」
「実験……?」
「いや、何でもない。どうせ、お前は俺のことを覚えちゃいないだろう?」
「まあなあ」
「なら、聞いたところで意味もないだろう」
「何言ってんだ、だからこそ聞きたいんだよ。俺様がどういう人間だったのか、お前とどんな関係だったのか、ってさ」
「だからこそ、か……」
「リブラ?」
「そうだな、ろくでもない奴だったよ。今と大して変わらない」
「へー……、ってお前今遠まわしに『今の俺がろくでなし』って言ったよな!?」
「全く遠まわしじゃないが」
「ひっでーなー! 俺様超頑張ってるじゃん! めっちゃちゃんと仕事してんじゃん!」
「でも酒は飲んでるよな」
「だからぁー!」
やいのやいの騒いでいる、その間も窓の外は夕闇。夕闇国の空は、いつだってこんな色をしている。
俺はこんな空の色を知らない――はずなのに、何故か、「懐かしい」と思うのだ。
「……どうした、パロット」
「なあ、リブラ。俺、この空、見たことある気がする」
がたっ、と。
激しい音が耳をついて、驚いてそちらを見れば、今まで椅子に座っていたリブラが椅子を蹴飛ばして立ち上がっていたのだと、気づく。
そして、その紫色の目が、じっと俺を見つめていることにも。
「……リブラ?」
「あ、ああ……いや、なんでもない」
なんでもない。
――本当に?
掠めた疑問は、来客を知らせるチャイムによって掻き消える。
「らっしゃーせー! 酒いかがっすかー?」
――それでも。
夕闇の色は、俺の頭の片隅に、焼きついて離れずにいる。
【Log:03 鸚鵡、猫箱の外を思う】
「大丈夫か……、って、品物酒ばっかだな」
「だって『お前に任せる』って言ったじゃん。マニュアルは読んだし!」
「ああ、そこはあんまり心配してない。ただ」
「ただ?」
「酒飲みながら接客してないだろうな?」
「うっ」
「してんじゃねーか」
だって! だってさ! 酒が並んでるのに俺だけ飲めないなんてありえねーじゃん!
心底からの呆れ顔でカウンターの内側に用意しておいた椅子に腰かけるリブラに、俺は慌てて言い訳を考える。
「大丈夫! 失敗はしてない! はず!」
うん、考えたところでどうにもならないことだってあるよね。
リブラは、はあ、と大げさにため息をついて、それはもうざーとらしく肩をすくめて見せたのであった。
「まあなーお前昔からワクだもんなー飲んでても飲んでなくても変わらねーもんなー」
……ん?
何か引っかかるものを感じて、口元に運びかけていた蒸留酒の瓶を離す。
「……なあ、リブラ?」
「ん」
「お前、生前の俺様のこと知ってんのか?」
知らない、はずはない。
そうじゃなきゃ、今みたいな言葉は出てこない。幽霊は普通酒なんて飲めないんだ、ならリブラがいう「昔」は生前に決まってる。
そもそも、今までどうして聞かなかったんだろう。本当なら、真っ先に聞いてしかるべきことだってのに、完全に思考が停止していた。
「…………」
「リブラ?」
「……知っては、いる。知らなきゃ、こんな実験はしてない」
「実験……?」
「いや、何でもない。どうせ、お前は俺のことを覚えちゃいないだろう?」
「まあなあ」
「なら、聞いたところで意味もないだろう」
「何言ってんだ、だからこそ聞きたいんだよ。俺様がどういう人間だったのか、お前とどんな関係だったのか、ってさ」
「だからこそ、か……」
「リブラ?」
「そうだな、ろくでもない奴だったよ。今と大して変わらない」
「へー……、ってお前今遠まわしに『今の俺がろくでなし』って言ったよな!?」
「全く遠まわしじゃないが」
「ひっでーなー! 俺様超頑張ってるじゃん! めっちゃちゃんと仕事してんじゃん!」
「でも酒は飲んでるよな」
「だからぁー!」
やいのやいの騒いでいる、その間も窓の外は夕闇。夕闇国の空は、いつだってこんな色をしている。
俺はこんな空の色を知らない――はずなのに、何故か、「懐かしい」と思うのだ。
「……どうした、パロット」
「なあ、リブラ。俺、この空、見たことある気がする」
がたっ、と。
激しい音が耳をついて、驚いてそちらを見れば、今まで椅子に座っていたリブラが椅子を蹴飛ばして立ち上がっていたのだと、気づく。
そして、その紫色の目が、じっと俺を見つめていることにも。
「……リブラ?」
「あ、ああ……いや、なんでもない」
なんでもない。
――本当に?
掠めた疑問は、来客を知らせるチャイムによって掻き消える。
「らっしゃーせー! 酒いかがっすかー?」
――それでも。
夕闇の色は、俺の頭の片隅に、焼きついて離れずにいる。
【Log:03 鸚鵡、猫箱の外を思う】
STORY
炎のごとき光を放つ金属、オリハルコンインゴット3トン入荷金魚の知恵によって偶然発注し届いた大量の金属塊に途方に暮れる社長の姿はない
「これは商機! 商機だよ!」
さなえには秘策があった。このレアメタルを利用し、接客ロボを作る計画だ
さっそく市販のオリハルコンオートマタ業者に見積もりを出させる
「接客ロボで残業代節約、経費削減! いける……!」
――設計図に書かれているのは、金魚型接客マシン――
◆訓練
笑顔の訓練をしました笑顔が13上昇した
笑顔の訓練をしました笑顔が14上昇した
笑顔の訓練をしました経験値が足りない
笑顔の訓練をしました経験値が足りない
笑顔の訓練をしました経験値が足りない
◆送品
◆送金
◆破棄
◆購入
パロットは酒豪のサンドイッチを541闇円で購入した!
パロットはみかん酒を554闇円で購入した!
パロットはジントニックを541闇円で購入した!
◆作製
竜爪おろし【赤・甘口】と日々の挨拶28を素材にして鸚鵡印のホットワインを作製した!
◆コンビニタイプ決定
メガ に決定!!
◆アセンブル
スロット1に鸚鵡印の蒸留酒を装備した
スロット2に鸚鵡印の日本酒を装備した
スロット3に鸚鵡印のウォッカを装備した
スロット4に鸚鵡印のホットワインを装備した
スロット5にオリ・ジンを装備した
スロット6にあるはら・あるはんぶらを装備した
スロット7にフルーツワイン『StarChird』を装備した
スロット8に地底湖の甘露を装備した
スロット9に虚無酒類を装備した
スロット10に酒豪のサンドイッチを装備した
スロット11にみかん酒を装備した
スロット12にジントニックを装備した
◆アイテム改名
◆アイテムアイコン変更
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メッセージ
ENo.74からのメッセージ>>
ヒュミール「わ、ありがとう、ございます(鸚鵡印のお酒お買上げ)お兄ちゃん、つよいお酒好きだと思うから、ぴったりだと思う」
ヒュミール「髪と角? あっ、うん、お母さん似なんだ(ドヤァ....って顔)そう言ってもらえると、うれしいけどなんだかはずかしい……」
メッセージを送信しました
>>Eno.7 >>Eno.57 >>Eno.74 >>Eno.79
ヒュミール「わ、ありがとう、ございます(鸚鵡印のお酒お買上げ)お兄ちゃん、つよいお酒好きだと思うから、ぴったりだと思う」
ヒュミール「髪と角? あっ、うん、お母さん似なんだ(ドヤァ....って顔)そう言ってもらえると、うれしいけどなんだかはずかしい……」
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>>Eno.7 >>Eno.57 >>Eno.74 >>Eno.79
◆戦闘結果
売り上げ
闇円収入 1015
貢献補正 1.04%
行動順報酬!! 20%
合計闇円収入1230
商品販売数 1個
◆経験値が26増加しました……
◆体力が91増加しました……
◆素材が本部から支給されました……
貢献補正 1.04%
行動順報酬!! 20%
合計闇円収入1230
商品販売数 1個
◆経験値が26増加しました……
◆体力が91増加しました……
◆素材が本部から支給されました……
パロットは時代の風32を入手した!
パロットは鳥の羽32を入手した!
キャラデータ
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プロフィール
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陽気でうるさい幽霊。足はあるよ。 生前のことは何も覚えてないし、つい最近のこともほとんど覚えてない、かるーい頭をしている。 何だかよくわからないけど目が覚めたらコンビニで、しかもコンビニから出たら死ぬ(消える)と言われたので、とりあえずコンビニの中で好き勝手することにした。まずは酒を飲もう。ついでに売ろう。 【酒中心コンビニ『鸚鵡屋』従業員】 パロット こいつ。派手な幽霊。酒が好きだが実のところ味はよくわかっていない疑惑がある。女も好きだけど巨乳に限る。 とにかく記憶がふわふわしてて、生前のことはほとんど覚えてないし、死後のこともよく覚えてない。ただ「パロット」と呼ばれていて、何か未練があって幽霊としてこの世にしがみついていたことだけを覚えている。 超マイペースであっけらかんとしており、物事を深く考えない。今の状況もさっぱり理解はできていないが、美味い酒が飲めるのでいいや、と思っているフシがある。 口を開くとうるさい。とてもうるさい。うるさいからパロット(鸚鵡)なのかもしれない。 リブラ 謎の男。コンビニにパロットを押し込めた張本人だがその思惑は不明。 イケメンだけどちょっと残念な空回り型生真面目さん。 パロットはコンビニから出たら死ぬので、宣伝はこちらの役目。ただコンビニから出ると疲れるらしいので、外では「省エネモード」と称してペンギンの姿をしている。 アイコン(ペンギン以外)提供:紙箱みど様 プロフ絵提供:紙箱みど様 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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店舗データ | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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