第6週目 カシ・サルミネンの一週間
◆日記
「いやー、売った、売ったなあ……」
人気のない早朝のコンビニの床で、大の字になって感慨に耽っているのは雇われ店長だ。
あれだけ用意した餅と餅のお供類は綺麗になくなり、今あるのは心地良い疲労を感じる身体と空っぽの什器と、次の仕入れは何にしようかという思考だけである。
あと売り上げとなんかゴミ。
それはまた、もう少し体力と精神力が戻ったら片付けよう。
「で、さて……次は何置くかなあ……。
やっぱ寒い時期だしみかんかな、でも俺ンとこみかんそんな作ってねんだよなあ。
なにさま寒いもんだから、あんま育たねえし実も付かねえし。
したら鍋もんによく使うし今ガンガン育ってっから春菊かなー。
あーでも加工品はもうちっと置きてえなあ。つか肉食いてえ。
お義母さんのビーフシチュー美味ぇんよなあ……お義母さん仕込でヴァネッサのも美味いんだけど、今あいつにリクエストするんは悪ぃしなあ…………ん?」
弛緩しきっていた腹筋に力を込めて、勢いよく跳ね起きる。
なにか大変なことを忘れているような気が、する。
「えーっと、カレンダーカレンダー…っと」
そもそもここで店なんてやってるのはなんでだったっけ。
冬場は忙しい妻に、ちょっと喜んで欲しいから、何かクリスマスプレゼントを買おうと思いついたのだ。そのためには収入増だというわけで、ここで直売所を――……。
「やっべええええ今小正月! も、終わった!! もうじき旧正月じゃねえか!!!!」
慌てて電話に飛びつき自宅の番号をまわす。
なぜか出てきたのは祖母だった。
「あっ、ばあちゃん!? 俺番号間違えた? 違う? ヴァネッサいる? ヴァネッサ! …えっ、寝てる? いや、寝てるならいいわ疲れてんだろし起こさんとってやってくれ……は? 何? 臼と杵を返せ? や、うん、洗って返すつもりだったけど……おー、ニレ! 久しぶりだなあ! 何、電話代わりてぇくらい兄ちゃんが恋しかったのかよう!」
不用意にそんなことを言ったせいで、たちまち受話器のスピーカーが割れんばかりの勢いで罵詈雑言があふれ出してくる。
それもまあ、ツンデレな弟の愛情表現だと信じてるのでいちいち耳を傾けて、状況が飲み込めた。
どうやらこの世界と自分のもといた世界は、時間の流れが違うらしい。
あちらはまだクリスマスまでまだまだ日があるらしい。
ということは、つまり。
「っしゃあ! まだまだしばらく稼ぎ放題ってーことな! 待ってろよヴァネッサ、いーもん見繕って帰るからなー!」
人気のない早朝のコンビニの床で、大の字になって感慨に耽っているのは雇われ店長だ。
あれだけ用意した餅と餅のお供類は綺麗になくなり、今あるのは心地良い疲労を感じる身体と空っぽの什器と、次の仕入れは何にしようかという思考だけである。
あと売り上げとなんかゴミ。
それはまた、もう少し体力と精神力が戻ったら片付けよう。
「で、さて……次は何置くかなあ……。
やっぱ寒い時期だしみかんかな、でも俺ンとこみかんそんな作ってねんだよなあ。
なにさま寒いもんだから、あんま育たねえし実も付かねえし。
したら鍋もんによく使うし今ガンガン育ってっから春菊かなー。
あーでも加工品はもうちっと置きてえなあ。つか肉食いてえ。
お義母さんのビーフシチュー美味ぇんよなあ……お義母さん仕込でヴァネッサのも美味いんだけど、今あいつにリクエストするんは悪ぃしなあ…………ん?」
弛緩しきっていた腹筋に力を込めて、勢いよく跳ね起きる。
なにか大変なことを忘れているような気が、する。
「えーっと、カレンダーカレンダー…っと」
そもそもここで店なんてやってるのはなんでだったっけ。
冬場は忙しい妻に、ちょっと喜んで欲しいから、何かクリスマスプレゼントを買おうと思いついたのだ。そのためには収入増だというわけで、ここで直売所を――……。
「やっべええええ今小正月! も、終わった!! もうじき旧正月じゃねえか!!!!」
慌てて電話に飛びつき自宅の番号をまわす。
なぜか出てきたのは祖母だった。
「あっ、ばあちゃん!? 俺番号間違えた? 違う? ヴァネッサいる? ヴァネッサ! …えっ、寝てる? いや、寝てるならいいわ疲れてんだろし起こさんとってやってくれ……は? 何? 臼と杵を返せ? や、うん、洗って返すつもりだったけど……おー、ニレ! 久しぶりだなあ! 何、電話代わりてぇくらい兄ちゃんが恋しかったのかよう!」
不用意にそんなことを言ったせいで、たちまち受話器のスピーカーが割れんばかりの勢いで罵詈雑言があふれ出してくる。
それもまあ、ツンデレな弟の愛情表現だと信じてるのでいちいち耳を傾けて、状況が飲み込めた。
どうやらこの世界と自分のもといた世界は、時間の流れが違うらしい。
あちらはまだクリスマスまでまだまだ日があるらしい。
ということは、つまり。
「っしゃあ! まだまだしばらく稼ぎ放題ってーことな! 待ってろよヴァネッサ、いーもん見繕って帰るからなー!」
STORY
ゴリラ様のご来店により、陳列がめちゃくちゃになってしまったコンビニこれは一体どういうことなのか……ゴリラウェーブの正体とは……
「さなえ、どうやら敵はあなたを完全に叩きのめしたい様子」
「……」
さなえは黙ったまま、乱れた商品を並べなおしていた。視察先全てがこのような有様だった
金魚の魔女は静かに空中を泳いでいる
「さなえ、ちょっとは落ち込んだ?」
「……そうだね。思うようにはいかないね」
「どうする? 手助けを――」
「手助け?」
さなえの瞳に、金魚が翻る!
「ここからが面白いところじゃない! 這い上がるのってね……楽しいんだよ」
――這い上がるのってね、楽しいんだよ――
◆訓練
気品の訓練をしました気品が12上昇した
魅力の訓練をしました魅力が11上昇した
笑顔の訓練をしました笑顔が16上昇した
魅力の訓練をしました経験値が足りない
笑顔の訓練をしました経験値が足りない
◆送品
◆送金
◆破棄
◆購入
カシはどこにでもある煙草を518闇円で購入した!
◆作製
新人マニュアル36と肝臓36を素材にして丸ごとキャベツを作製した!
◆コンビニタイプ決定
ビジネス に決定!!
◆アセンブル
スロット1に鏡餅を装備した
スロット2にナイトメア北斎を装備した
スロット3にディーグレープを装備した
スロット4に丸ごとキャベツを装備した
スロット5に根性ハチマキを装備した
スロット7に採れたて大根を装備した
スロット8に虚無酒類を装備した
スロット9に干し柿を装備した
スロット10に虚無飲食物を装備した
スロット11に虚無書籍を装備した
スロット12に虚無日用品を装備した
◆アイテム改名
◆アイテムアイコン変更
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メッセージ
ENo.7からのメッセージ>>
揺蕩う海藻の神たち「――一瞬の閃光。」
揺蕩う海藻の神たち「そこにいたのは若い人間だったはずだが、【そこだけ時間がずっと進んだように】歳を重ねた人間が貴方の相手をしている。」
タカミネ「子供ですー。あとうちは養魚場でもないですー。あっでも幼魚はいる。」
でかい方は貴方の問いかけをするっと無視して行ってしまった……どうやら搬入中だったようだ
みかん「(代わりに小さい方がぴょっと顔を出す)なに?みかん呼んだ?」
タカミネ「水族館ってご存知ありましてー?うちもとは……っつか、何だ。ここに来る前は全員水族館の職員か展示物なんすよ。俺は職員。そっちは展示物の人魚」
みかん「あい!!」
ENo.96からのメッセージ>>
はいのくん「どんな修行だっつの。農家とか…あー何だ?主婦的なヤツら?ならともかく、一般人が日常生きていく中で、大根の良し悪しを見抜く目なんざ鍛えるワケねーだろ。確かに硬いのはちょう大事だが(※主に人を殴るために)」
(色が白いこと。大きすぎないこと。ふうん、と話半分に聞いている体だが、ふと出てきた言葉に片眉を上げ)
はいのくん「“ス”ってのは、調味料のアレじゃねえよな。流れ的に。…あー。ミウラ?は聞いたコトあんな。俺は料理なんざしねーから詳細は知らねェし興味な…(い。そう突っぱねようとするものの、流石は本業、相手の大根トークは留まるところを知らなかった。話を遮る事も出来ずに延々と、恐らく8割近くは理解出来ぬだろう話を聞く羽目になり)」
はいのくん「……。………」
はいのくん「なったなった。すげー勉強になったから帰ってイイ?帰るわ。ついでに3時間近く俺を拘束したンだから商品全部買ってけっつの。クソが。つーか買わせる。…レーキとかいうモンはねェけど、品ぞろえはイイぜ?」
(等と言うが、置いてあるのは香木だの書籍だの、雑誌だの、ロールケーキにねこ、呪い用具等などである。完全に趣味の品ぞろえで、実にカオスを超越していた…)
メッセージを送信しました
>>Eno.57 >>Eno.90
揺蕩う海藻の神たち「――一瞬の閃光。」
揺蕩う海藻の神たち「そこにいたのは若い人間だったはずだが、【そこだけ時間がずっと進んだように】歳を重ねた人間が貴方の相手をしている。」
タカミネ「子供ですー。あとうちは養魚場でもないですー。あっでも幼魚はいる。」
でかい方は貴方の問いかけをするっと無視して行ってしまった……どうやら搬入中だったようだ
みかん「(代わりに小さい方がぴょっと顔を出す)なに?みかん呼んだ?」
タカミネ「水族館ってご存知ありましてー?うちもとは……っつか、何だ。ここに来る前は全員水族館の職員か展示物なんすよ。俺は職員。そっちは展示物の人魚」
みかん「あい!!」
ENo.96からのメッセージ>>
はいのくん「どんな修行だっつの。農家とか…あー何だ?主婦的なヤツら?ならともかく、一般人が日常生きていく中で、大根の良し悪しを見抜く目なんざ鍛えるワケねーだろ。確かに硬いのはちょう大事だが(※主に人を殴るために)」
(色が白いこと。大きすぎないこと。ふうん、と話半分に聞いている体だが、ふと出てきた言葉に片眉を上げ)
はいのくん「“ス”ってのは、調味料のアレじゃねえよな。流れ的に。…あー。ミウラ?は聞いたコトあんな。俺は料理なんざしねーから詳細は知らねェし興味な…(い。そう突っぱねようとするものの、流石は本業、相手の大根トークは留まるところを知らなかった。話を遮る事も出来ずに延々と、恐らく8割近くは理解出来ぬだろう話を聞く羽目になり)」
はいのくん「……。………」
はいのくん「なったなった。すげー勉強になったから帰ってイイ?帰るわ。ついでに3時間近く俺を拘束したンだから商品全部買ってけっつの。クソが。つーか買わせる。…レーキとかいうモンはねェけど、品ぞろえはイイぜ?」
(等と言うが、置いてあるのは香木だの書籍だの、雑誌だの、ロールケーキにねこ、呪い用具等などである。完全に趣味の品ぞろえで、実にカオスを超越していた…)
メッセージを送信しました
>>Eno.57 >>Eno.90
◆戦闘結果
売り上げ
闇円収入 2645
貢献収入 69
行動順報酬!! 16%
合計闇円収入3148
商品販売数 1個
◆経験値が36増加しました……
◆体力が27増加しました……
◆素材が本部から支給されました……
貢献収入 69
行動順報酬!! 16%
合計闇円収入3148
商品販売数 1個
◆経験値が36増加しました……
◆体力が27増加しました……
◆素材が本部から支給されました……
カシは肝臓40を入手した!
カシは魅了マニュアル40を入手した!
カシは魅了マニュアル40を入手した!
カシは魅了マニュアル40を入手した!
キャラデータ
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プロフィール
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素敵なお嫁さんをもらったばかりの新婚農家。 いつもよりちょっぴり余分に出荷してお小遣い稼いで、クリスマスも仕事に忙殺される奥さんに素敵なプレゼントを用意しようと思ってたのに、気づけばなんか変な世界にいた。 でもまあ店一件任せてもらったし、ここで直売所開いたら中抜きなしの丸儲けなんじゃねえ? ――というわけで、サルミネン農園直売所、開店します! | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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店舗データ | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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