第2週目 定桐 右子の一週間
◆日記
「…と言う訳で、当店では暫く1個当たりの単価が高い高級品を強く推して行きましょう。
宜しいですか、店長?」
「…勝手にしなさいよ。」
店の隅、僅かに設けられた飲料スペースにお気に入りのコーラを設置しつつ、彼女は応答した。
その口調はとても投げやりで、明らかにこの方針に不服であるらしい。
「ねえ、右子姉さん。自分でも分かってるでしょう?
コーラだけを売ってる店じゃ、この界隈の激しいコンビニ店同士の競争についてゆけないって。
赤字が続けば当然、店も続けられない。今は忍従の時だって。」
本音を言うのならば、この界隈どころか世界中の何処ででもコーラだけを売ってるコンビニ店など続く訳ないと思う。
実際この店の経営が赤字続きだったからこそ、僕は父に言われて右子姉さんのフォローに来る羽目になったのだ。
(貴重な探偵の勉強をする時間を費やしてまで、ね。)
そう、右子姉さんがしっかりしてさえいれば、何事も無かったのだ。
僕の名は定桐 文緒(さだぎり ふみお)19歳。
この店の経営者である、定桐 右子(さだぎり みぎこ)の従弟である。
僕の父は世間的にも名の知れた探偵で、兄も、そして従妹の右子姉さんもそんな父を尊敬し探偵を志した。
しかし、右子姉さんは昔からどうにも探偵に不向きな性格で…結局は父からも探偵は諦めた方が良いと通告されてしまったのだ。
探偵には不向きな性格ではあったものの、熱意だけは十分だった右子姉さんは暫く、空気の抜けた風船のような生活をしていた。
どうにも次の目標を見つけられなかったらしい。
父も随分と右子姉さんを気にしていたようで、コンビニ店の経営者として働かせてみようと、右子姉さんに話を持ち掛けた。
その結果は…まあ、先述した通りダメダメの形になった。
僕自身は予測通りの結果だと思ったのだが、父としてはショックだったのだろう。
良かれと思って勧めた結果が悪い方に転がったのだから。
慌てて、サポートとして僕を(大学生で割と時間に余裕がある)支援に送り込んだのだ。
「すまない。文緒、右子のサポートをしてくれないか?」
僕自身は非常に乗り気でなかったのだが、滅多に…どころか生まれて初めてかもしれない、父の頼みだったこと。
そして、幼い頃には世話になった右子姉さんの為にと、仕方なく支援に来たのであった。
「……。」
「……。」
店内に暫く気まずい沈黙の時が続く。
その沈黙に耐えられなくなったのは右子姉さんの方だった。
「あのね、文緒。…その、貴方の時間を取らせて悪いとは思ってるの。だから、嫌だったら帰って良いのよ?」
それは自分の為…も微妙にあるかもしれないが、恐らくは本心からの僕への気遣い。
「父も社会勉強の機会だと言ってましたし、それに右子姉さんには昔世話になった分の恩がありますんで、お気にせず。」
そう言って店内を見渡した。
一時的に休店状態だったこの店ももうすぐ再開する。
ピンク一色の終わってる内装。
コーラを売りたい店長。
…何とか赤字を食い止められるのだろうか?
STORY
夕闇国にチラシが舞う。その日の新聞の夕刊(夕刊しかない)に大々的に告知されるコンビニの開店夕闇国に現れた謎のお客様は、物珍しさに次々と来店する。それはまさに餌を食らう鯉のごとく
謎のお客様が正常な思考を持っていない何かでも、構わず商売する土壌が夕闇国にはあった
なぜなら夕闇国はゆらぎの国。あらゆる世界の夕闇と繋がる国。価値観が通じることすら稀なこの国で
確かなのは全て、「売る」と「買う」という信頼関係だけだったから
――現れたお客様は、ほのかに紅茶の香りがした――
◆訓練
笑顔の訓練をしました笑顔が10上昇した
笑顔の訓練をしました笑顔が11上昇した
笑顔の訓練をしました笑顔が12上昇した
笑顔の訓練をしました笑顔が13上昇した
笑顔の訓練をしました笑顔が14上昇した
◆送品
◆送金
◆破棄
◆購入
お飾り店長は狐印の油揚げを480闇円で購入した!
お飾り店長は水神クアタトを432闇円で購入した!
お飾り店長は回復薬を451闇円で購入した!
◆作製
作成時発動! 誘惑!! 誘惑強化!
近所のお姉さん20と狐印の油揚げを素材にして厳選羽毛布団『南斗水鳥圏』を作製した!
◆コンビニタイプ決定
ホワイト に決定!!
◆アセンブル
スロット1に虚無飲食物を装備した
スロット2に虚無酒類を装備した
スロット3に虚無雑誌を装備した
スロット4に虚無書籍を装備した
スロット5に虚無高級品を装備した
スロット6に虚無日用品を装備した
スロット7に超高速薄型ノートPC『コシヒカリ』を装備した
スロット8に厳選羽毛布団『南斗水鳥圏』を装備した
スロット10に回復薬を装備した
◆アイテム改名
虚無飲食物を⇒コーラに改名した!
◆アイテムアイコン変更
⇒コーラをアイコン変更した!
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メッセージ
◆戦闘結果
売り上げ
闇円収入 1795
行動順報酬!! 8%
合計闇円収入1938
◆経験値が15増加しました……
◆体力が8増加しました……
◆素材が本部から支給されました……
行動順報酬!! 8%
合計闇円収入1938
◆経験値が15増加しました……
◆体力が8増加しました……
◆素材が本部から支給されました……
お飾り店長はセールのチラシ24を入手した!
キャラデータ
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プロフィール
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定桐 右子(さだぎり みぎこ) コンビニ店長。 全く客が落ち着けない雰囲気を醸し出す、外装をピンク色に塗りたくった小さなコンビニを経営している。 元々は探偵として大都会に事務所を構える叔父の下で働き指導を受けていたが 叔父が現役から退く前に「探偵には超絶不向き、駄目です、駄目。」との認定を受ける。 自分には探偵として決定的に欠けている資質があるのだろう。 そんな思いを心の隅に抱えながらも日々をゴロゴロ暮らす彼女に、ある日叔父より突然の話が舞い込んだ。 「…取り敢えず、店の采配はオマエに任せるから。頑張って…叔父さん、割と罪悪感があるんだ。」 その数日後、右子は自分が店長となる(叔父が出資した)コンビニに足を踏み入れた。 叔父の頼みだから断れなかった訳ではない。 無職が怖かった訳でもない。 ただ、右子には果たしたい野望が有った為である。 年齢24歳。身長165cm前後。 不思議な形の帽子を被り、長い茶髪を後ろで纏めている。 コンビニ店長という職に誇りを持っておらず、仕事に対する責任感は非常に弱い。 一方で私的な欲求には熱心で『ありとあらゆる世界中のコーラを売ってやる!』という野望に燃えている。 推理小説好き。 夕闇国で好評の推理小説シリーズ「大怪盗と111人のワンちゃん」に夢中。 「灰色の脳細胞」ではなく「野性の勘」で犯人を当てる派である。 コーラが大好きで、コーラを飲んでると幸せ。 ペットボトルは嫌いで、缶は許せて、瓶を愛する。 意気揚々とコンビニ店を開店したは良いが、やはりと言うべきか当然の事と表するべきか。 あっという間に経営は大赤字モードに転がりこむ。 その状況を見かねた叔父は、右子のサポートの為、探偵志望であり自分の息子を社会修行と言う名目で送り込んだのであった。 その為、現在コンビニ店の経営権は完全に右子の手から離れてしまっている。 ◇右子 http://raitokai.xrea.jp/loe/img6/migi0.png | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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店舗データ | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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