第4週目 定桐 右子の一週間
◆日記
着実に売り上げは上がってきている。
何とか固定客とも言える顔ぶれも増えて来た。店の経営は順調と言えるだろう。
後はコーラの販売枠をもう少し増やしてくれれば、私としては何の不平もない。
なのに…。
「ランキングには届かないな。」
腕を組み文緒は今週のランキングというペーパーに見入っていた。
金魚坂グループでは毎週の売り上げにおいて上位に立ったコンビニ店を公表しているのだ。
勿論、ランキング入り出来る店は限られている。
そうそう簡単にランキングに乗れるなどと私は思っていない。
そして、ランキングに乗らずとも店が赤字にさえならなければ、彼の目的は達せられる筈なのだが…。
「お店の経営は順調だし、そう頑張らなくても…。」
私は呆れた口調で文緒に言う。
「何言ってるんですか。
今日からは今まで以上に無駄を省いて、商品の構成を洗練しますよ。
目指すは、ランキング乗りです!」
「あ、火が付いちゃったんだ…。」
(…前途有望な探偵志望の従弟が、妙にコンビニ店の経営に嵌ってしまったようで心配である。)
………
……
…
右子姉さんは今日も近隣のコンビニ店の調査に出かけた。
元探偵なのにおおっぴろげに素性も隠さず調査をしているようなので、下手したら近隣店の反感を買うのではないかと危惧している。
「…せめてあの帽子くらい外して行けば良いのに。」
トレードマーク?なのかはよく分からない奇妙な形の帽子を外せば、もう少しは一般客に紛れ易いだろうにとは思う。
もっとも、本人が調査していることを隠す気がなければ無駄かもしれないが。
そういった意味では"無駄な努力はしない"という本人の意思表示かもしれない。
「そう言えば、あの帽子は何時から被り始めたんだっけ?」
ふと思えば、何時の間にかあの帽子を被っていることが当たり前になっていたので気にもならなかったが。
確か昔は、僕が小学生や中学生だった頃は被っていなかった筈だ。
服装や化粧に拘らないようなので、どこかのブランドメーカーの品とかそういう類のものではないだろう。
だとすれば、妥当なのは誰かからの贈り物、とかいう理由だろうか。
「恋人かな?」
平凡な発想だが、まあ的外れではない想像だろう…と思った後に、いや違うのではと思い直す。
右子姉さんの外見はまあ悪くはないし、性格も探偵やコンビニ店長には不向きだとしても、職業を切り離して考えればまずまず良い方だろう。
なので過去に恋人が居たとしても不思議ではないが、現時点ではそういった人を僕は知らない。
ここ暫く身近に居る僕に対し、わざわざ右子姉さんが恋人の存在を隠す必要もないし、隠し事が続く性格でもない。
だとすれば、既に別れた相手に贈られた帽子を今でも被り続けていることになるのだ。
それはちょっと無いかな。
「…ま、今度機を見て聞いてみるか。」
…
……
………
今日は人魚の来客が有った。
この夕闇国では多種多様な種族の人が混在しているようなので、多少の事では驚かなくなっていたのだが…。
流石に陸上で人魚に出会う機会があるとは思っておらず驚いてしまった。
不快に思われなかったか心配である。
聞けば彼女もまたコンビニ店の経営者らしい。
輝く尾びれ、そして美しく長い髪、私が子どもの頃に読んだ物語に登場した人魚のイメージをまるで抜き出したかのような方だった。
見慣れぬクッキーの詰め合わせを頂いたので、御返礼にと私は厳選コーラ詰め合わせをお渡しした。
慌てていながらも、その時の私としては、上出来な対応を出来たと思っていたのだが、後で話をした文緒には冷たいツッコミを受けてしまった。
「で、その人魚さんにコーラの詰め合わせを渡したと。コーラの詰め合わせって、あれですよね。」
文緒がレジ裏の棚でクッキーの詰め合わせなどと一緒に並べてあるコーラの詰め合わせを指さした。
「そうよ、クッキーの詰め合わせも考えたんだけど、クッキーのお返しにクッキーと言うのも芸がないじゃない。」
「コーラ1本の単価は安い分、詰め合わせは多種で本数を増やして値段はクッキーの詰め合わせと同じくらい…でしたよね。」
「うん。だから値段的にはクッキーの詰め合わせを渡すのと変わらないくらいよ。」
「値段はともかく重かったんじゃないかなって。」
「あ……。」
私はもっと人のことを考えねばならない。
何とか固定客とも言える顔ぶれも増えて来た。店の経営は順調と言えるだろう。
後はコーラの販売枠をもう少し増やしてくれれば、私としては何の不平もない。
なのに…。
「ランキングには届かないな。」
腕を組み文緒は今週のランキングというペーパーに見入っていた。
金魚坂グループでは毎週の売り上げにおいて上位に立ったコンビニ店を公表しているのだ。
勿論、ランキング入り出来る店は限られている。
そうそう簡単にランキングに乗れるなどと私は思っていない。
そして、ランキングに乗らずとも店が赤字にさえならなければ、彼の目的は達せられる筈なのだが…。
「お店の経営は順調だし、そう頑張らなくても…。」
私は呆れた口調で文緒に言う。
「何言ってるんですか。
今日からは今まで以上に無駄を省いて、商品の構成を洗練しますよ。
目指すは、ランキング乗りです!」
「あ、火が付いちゃったんだ…。」
(…前途有望な探偵志望の従弟が、妙にコンビニ店の経営に嵌ってしまったようで心配である。)
………
……
…
右子姉さんは今日も近隣のコンビニ店の調査に出かけた。
元探偵なのにおおっぴろげに素性も隠さず調査をしているようなので、下手したら近隣店の反感を買うのではないかと危惧している。
「…せめてあの帽子くらい外して行けば良いのに。」
トレードマーク?なのかはよく分からない奇妙な形の帽子を外せば、もう少しは一般客に紛れ易いだろうにとは思う。
もっとも、本人が調査していることを隠す気がなければ無駄かもしれないが。
そういった意味では"無駄な努力はしない"という本人の意思表示かもしれない。
「そう言えば、あの帽子は何時から被り始めたんだっけ?」
ふと思えば、何時の間にかあの帽子を被っていることが当たり前になっていたので気にもならなかったが。
確か昔は、僕が小学生や中学生だった頃は被っていなかった筈だ。
服装や化粧に拘らないようなので、どこかのブランドメーカーの品とかそういう類のものではないだろう。
だとすれば、妥当なのは誰かからの贈り物、とかいう理由だろうか。
「恋人かな?」
平凡な発想だが、まあ的外れではない想像だろう…と思った後に、いや違うのではと思い直す。
右子姉さんの外見はまあ悪くはないし、性格も探偵やコンビニ店長には不向きだとしても、職業を切り離して考えればまずまず良い方だろう。
なので過去に恋人が居たとしても不思議ではないが、現時点ではそういった人を僕は知らない。
ここ暫く身近に居る僕に対し、わざわざ右子姉さんが恋人の存在を隠す必要もないし、隠し事が続く性格でもない。
だとすれば、既に別れた相手に贈られた帽子を今でも被り続けていることになるのだ。
それはちょっと無いかな。
「…ま、今度機を見て聞いてみるか。」
…
……
………
今日は人魚の来客が有った。
この夕闇国では多種多様な種族の人が混在しているようなので、多少の事では驚かなくなっていたのだが…。
流石に陸上で人魚に出会う機会があるとは思っておらず驚いてしまった。
不快に思われなかったか心配である。
聞けば彼女もまたコンビニ店の経営者らしい。
輝く尾びれ、そして美しく長い髪、私が子どもの頃に読んだ物語に登場した人魚のイメージをまるで抜き出したかのような方だった。
見慣れぬクッキーの詰め合わせを頂いたので、御返礼にと私は厳選コーラ詰め合わせをお渡しした。
慌てていながらも、その時の私としては、上出来な対応を出来たと思っていたのだが、後で話をした文緒には冷たいツッコミを受けてしまった。
「で、その人魚さんにコーラの詰め合わせを渡したと。コーラの詰め合わせって、あれですよね。」
文緒がレジ裏の棚でクッキーの詰め合わせなどと一緒に並べてあるコーラの詰め合わせを指さした。
「そうよ、クッキーの詰め合わせも考えたんだけど、クッキーのお返しにクッキーと言うのも芸がないじゃない。」
「コーラ1本の単価は安い分、詰め合わせは多種で本数を増やして値段はクッキーの詰め合わせと同じくらい…でしたよね。」
「うん。だから値段的にはクッキーの詰め合わせを渡すのと変わらないくらいよ。」
「値段はともかく重かったんじゃないかなって。」
「あ……。」
私はもっと人のことを考えねばならない。
STORY
炎のごとき光を放つ金属、オリハルコンインゴット3トン入荷金魚の知恵によって偶然発注し届いた大量の金属塊に途方に暮れる社長の姿はない
「これは商機! 商機だよ!」
さなえには秘策があった。このレアメタルを利用し、接客ロボを作る計画だ
さっそく市販のオリハルコンオートマタ業者に見積もりを出させる
「接客ロボで残業代節約、経費削減! いける……!」
――設計図に書かれているのは、金魚型接客マシン――
◆訓練
笑顔の訓練をしました笑顔が16上昇した
◆送品
◆送金
◆破棄
お飾り店長は虚無酒類を破棄した!
お飾り店長は虚無書籍を破棄した!
お飾り店長は虚無高級品を破棄した!
お飾り店長は虚無日用品を破棄した!
◆購入
お飾り店長はジニーライダー写真集を907闇円で購入した!
お飾り店長はにっこりあんまんを504闇円で購入した!
お飾り店長はシトリンの一粒シルバーリング(非加熱)を1108闇円で購入した!
◆作製
メモ帳28と親切マニュアル28を素材にして人類哲学書『コーラと共に歩む人生』を作製した!
◆コンビニタイプ決定
マルチ に決定!!
◆アセンブル
スロット1に⇒コーラを装備した
スロット2にジニーライダー写真集を装備した
スロット3ににっこりあんまんを装備した
スロット4にシトリンの一粒シルバーリング(非加熱)を装備した
スロット5に人類哲学書『コーラと共に歩む人生』を装備した
スロット6にプリン0・糠質0発泡酒『グレーゾーン』を装備した
スロット7に厳選羽毛布団『南斗水鳥圏』を装備した
スロット8に水神クアタトを装備した
スロット9に回復薬を装備した
スロット10に手焼きのクッキーを装備した
スロット11に手焼きのクッキーを装備した
スロット12に手焼きのクッキーを装備した
◆アイテム改名
回復薬をお値打ち口紅『金魚の夢』に改名した!
◆アイテムアイコン変更
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◆戦闘結果
売り上げ
闇円収入 2128
貢献補正 1.84%
マルチ補正 5%
行動順報酬!! 19%
合計闇円収入2707
商品販売数 3個
◆経験値が28増加しました……
◆体力が30増加しました……
◆素材が本部から支給されました……
貢献補正 1.84%
マルチ補正 5%
行動順報酬!! 19%
合計闇円収入2707
商品販売数 3個
◆経験値が28増加しました……
◆体力が30増加しました……
◆素材が本部から支給されました……
お飾り店長は魅了マニュアル32を入手した!
お飾り店長はアニメタイアップ32を入手した!
キャラデータ
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プロフィール
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定桐 右子(さだぎり みぎこ) コンビニ店長。 全く客が落ち着けない雰囲気を醸し出す、外装をピンク色に塗りたくった小さなコンビニを経営している。 元々は探偵として大都会に事務所を構える叔父の下で働き指導を受けていたが 叔父が現役から退く前に「探偵には超絶不向き、駄目です、駄目。」との認定を受ける。 自分には探偵として決定的に欠けている資質があるのだろう。 そんな思いを心の隅に抱えながらも日々をゴロゴロ暮らす彼女に、ある日叔父より突然の話が舞い込んだ。 「…取り敢えず、店の采配はオマエに任せるから。頑張って…叔父さん、割と罪悪感があるんだ。」 その数日後、右子は自分が店長となる(叔父が出資した)コンビニに足を踏み入れた。 叔父の頼みだから断れなかった訳ではない。 無職が怖かった訳でもない。 ただ、右子には果たしたい野望が有った為である。 年齢24歳。身長165cm前後。 不思議な形の帽子を被り、長い茶髪を後ろで纏めている。 コンビニ店長という職に誇りを持っておらず、仕事に対する責任感は非常に弱い。 一方で私的な欲求には熱心で『ありとあらゆる世界中のコーラを売ってやる!』という野望に燃えている。 推理小説好き。 夕闇国で好評の推理小説シリーズ「大怪盗と111人のワンちゃん」に夢中。 「灰色の脳細胞」ではなく「野性の勘」で犯人を当てる派である。 コーラが大好きで、コーラを飲んでると幸せ。 ペットボトルは嫌いで、缶は許せて、瓶を愛する。 意気揚々とコンビニ店を開店したは良いが、やはりと言うべきか当然の事と表するべきか。 あっという間に経営は大赤字モードに転がりこむ。 その状況を見かねた叔父は、右子のサポートの為、探偵志望であり自分の息子を社会修行と言う名目で送り込んだのであった。 その為、現在コンビニ店の経営権は完全に右子の手から離れてしまっている。 ◇右子 http://raitokai.xrea.jp/loe/img6/migi0.png | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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店舗データ | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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