第5週目 パロットの一週間
◆日記
「カレーが食いたい」
「はあ?」
「カレー! そうだ今の俺様にはカレーが必要だ! リブラ、カレーの準備だ!」
「……いや、突然そんなこと言われても、カレー作るだけの器具も材料もないぞ」
「レトルトでもなんでもいいから! 俺様は! カレーが! 食いたいの!!」
「仕方ないな……。少し待ってろ、レトルトならどっかに売ってるだろ」
別に、この体は食事を必要としない。
それは、俺がここで目覚めて、言われるがままにコンビニ店員を始めてみてすぐにわかったことだった。
腹が減るわけでもなく、喉が渇くわけでもなく。それでも幽霊としてふわふわしてたときと違って味はわかるし何だかいい気持ちにはなれるから、酒ばかり、かりそめの肉体に注ぎ込んでいた。
けれど。
今は何だか、無性にカレーが食いたい。
あの香り! あの味! って言ってもよく覚えてないけど、それでも「カレー」が美味かったことだけは何となく「わかって」いる。
それが俺の記憶――というか俺の「魂魄」に焼きついていた、生前の思い出のようなもんだったのかもしれない。
まあ、そんな御託はいいんだ。
とにかく! 俺は! カレーが! 食べたい!
……という俺の願いを、心優しい我が友、便宜上リブラはものの三十分で叶えてくれた。
「わーい!! カレーだー!!!!」
今、俺の目の前にあるのは、ほかほかと湯気を立てる白米と、食欲をそそる香りをこれでもかとばかりに振りまくカレーが載った皿であった。米もカレーもレトルトらしいが、もはやここまで来ると謎の技術だ。何でここまで美味そうなんだ、携帯食の技術向上すごいな。
思わず唾を呑み込む俺に対し、自分の分のカレー皿をカウンターの上に置いたリブラが、微かに眉を寄せる。
「しかし、店の中でカレーなんて作るものじゃないな……匂いが篭る」
「別にいーじゃん、美味い匂いにつられて客が来るかもだし」
「なのにカレーを売ってるわけじゃない辺り詐欺くさいな」
「そりゃ確かに」
「では、冷める前に食べるか。いただきます」
「いっただっきまーす!」
カレーと飯をスプーンですくって、一口含む。
俺が「知って」いるのとは少しだけ違う、けれど確かにカレーだとわかるスパイスいっぱいの味わいが口の中いっぱいに広がって。
「……あれ?」
気付けば、目から、涙がこぼれていた。
見れば、ぼやけた視界の中で、リブラがめちゃくちゃ驚いた顔をしている。
正直俺だって驚いてる。だって、どうして涙が出るのか、さっぱりわからないんだから。
「どうした? 大丈夫か?」
「ああ……、別に、どうってことは、ねーんだけど」
あれほど、楽しみにしていたはずだったのに。
今だって、確かに「美味い」って、思っているのに。
嬉しいと思う気持ちだって、間違いなく、あるはずなのに。
「何でだろう。胸が、苦しい」
今この瞬間、何かが俺の中から消えてなくなった。そんな気がした。
【Log:04 まだ鸚鵡が鸚鵡でなかった頃に好きだったもの】
「はあ?」
「カレー! そうだ今の俺様にはカレーが必要だ! リブラ、カレーの準備だ!」
「……いや、突然そんなこと言われても、カレー作るだけの器具も材料もないぞ」
「レトルトでもなんでもいいから! 俺様は! カレーが! 食いたいの!!」
「仕方ないな……。少し待ってろ、レトルトならどっかに売ってるだろ」
別に、この体は食事を必要としない。
それは、俺がここで目覚めて、言われるがままにコンビニ店員を始めてみてすぐにわかったことだった。
腹が減るわけでもなく、喉が渇くわけでもなく。それでも幽霊としてふわふわしてたときと違って味はわかるし何だかいい気持ちにはなれるから、酒ばかり、かりそめの肉体に注ぎ込んでいた。
けれど。
今は何だか、無性にカレーが食いたい。
あの香り! あの味! って言ってもよく覚えてないけど、それでも「カレー」が美味かったことだけは何となく「わかって」いる。
それが俺の記憶――というか俺の「魂魄」に焼きついていた、生前の思い出のようなもんだったのかもしれない。
まあ、そんな御託はいいんだ。
とにかく! 俺は! カレーが! 食べたい!
……という俺の願いを、心優しい我が友、便宜上リブラはものの三十分で叶えてくれた。
「わーい!! カレーだー!!!!」
今、俺の目の前にあるのは、ほかほかと湯気を立てる白米と、食欲をそそる香りをこれでもかとばかりに振りまくカレーが載った皿であった。米もカレーもレトルトらしいが、もはやここまで来ると謎の技術だ。何でここまで美味そうなんだ、携帯食の技術向上すごいな。
思わず唾を呑み込む俺に対し、自分の分のカレー皿をカウンターの上に置いたリブラが、微かに眉を寄せる。
「しかし、店の中でカレーなんて作るものじゃないな……匂いが篭る」
「別にいーじゃん、美味い匂いにつられて客が来るかもだし」
「なのにカレーを売ってるわけじゃない辺り詐欺くさいな」
「そりゃ確かに」
「では、冷める前に食べるか。いただきます」
「いっただっきまーす!」
カレーと飯をスプーンですくって、一口含む。
俺が「知って」いるのとは少しだけ違う、けれど確かにカレーだとわかるスパイスいっぱいの味わいが口の中いっぱいに広がって。
「……あれ?」
気付けば、目から、涙がこぼれていた。
見れば、ぼやけた視界の中で、リブラがめちゃくちゃ驚いた顔をしている。
正直俺だって驚いてる。だって、どうして涙が出るのか、さっぱりわからないんだから。
「どうした? 大丈夫か?」
「ああ……、別に、どうってことは、ねーんだけど」
あれほど、楽しみにしていたはずだったのに。
今だって、確かに「美味い」って、思っているのに。
嬉しいと思う気持ちだって、間違いなく、あるはずなのに。
「何でだろう。胸が、苦しい」
今この瞬間、何かが俺の中から消えてなくなった。そんな気がした。
【Log:04 まだ鸚鵡が鸚鵡でなかった頃に好きだったもの】
STORY
「フフフ、調子よさそうね」「あなたは……金魚の魔女!」
さなえのもとに久しぶりに表れた緑の金魚……それはさなえを勇気づけた金魚の魔女だった
「あなたの奥底にある呪いを破壊する力、見つけられた?」
「ぼちぼちですなぁ」
さなえの計画する金魚型接客マシン。それは設計段階を経て、もうすぐ納入が近づいていた
「気を付けて。敵もあなたの力に気付いている。きっと、追い打ちをかけてくる……インゴットの入荷も、敵の仕組んだ罠」
「関係ない……私はすべての逆境を、乗り越えてみせる!」
その時社長室に転がり込んでくる金魚!
「社長! 無数のゴリラ様のご来店です! ゴリラウェーブ、来ました!」
――ゴリラウェーブ、来ました――
◆訓練
笑顔の訓練をしました笑顔が16上昇した
笑顔の訓練をしました笑顔が17上昇した
◆送品
◆送金
◆破棄
パロットは虚無飲食物を破棄した!
パロットは虚無雑誌を破棄した!
パロットは虚無書籍を破棄した!
◆購入
パロットはパッショネイト・リズムを580闇円で購入した!
パロットは銘酒 もや酒を580闇円で購入した!
パロットは果実酒を580闇円で購入した!
◆作製
時代の風32と鳥の羽32を素材にして鸚鵡印の発泡酒を作製した!
◆コンビニタイプ決定
メガ に決定!!
◆アセンブル
スロット1に鸚鵡印の蒸留酒を装備した
スロット2に鸚鵡印の日本酒を装備した
スロット3に鸚鵡印のウォッカを装備した
スロット4に鸚鵡印のホットワインを装備した
スロット5に鸚鵡印の発泡酒を装備した
スロット6にパッショネイト・リズムを装備した
スロット7に銘酒 もや酒を装備した
スロット8に果実酒を装備した
スロット9にあるはら・あるはんぶらを装備した
スロット10に酒豪のサンドイッチを装備した
スロット11にみかん酒を装備した
スロット12にジントニックを装備した
◆アイテム改名
◆アイテムアイコン変更
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メッセージ
ENo.7からのメッセージ>>
――一瞬の閃光。
そこにいたのは若い人間だったはずだが、【そこだけ時間がずっと進んだように】歳を重ねた人間があなたに迫っていた。
タカミネ「(じりじり)」
リンジー「(目の前の黒髪の方に気が向いていただろうペンギンをひょいと抱え上げた。いつのまにか背後に回り込んだようだ)とった。これでいいか」
タカミネ「よっしゃー。取ったのいいけどどうしような」
リンジー「考えてなかったのか……飾るか。水族館っぽくなるだろ」
哀れなペンギンのお持ち帰りだ!
ENo.57からのメッセージ>>
バルト「へー……なんでペンギンが宣伝してんだ?」
フェデルタ「その情報いる?」
フェデルタ「それより酒ちょーだいよ。おすすめの酒とかあんでしょ?」
バルト「ついでにつまみはなんかねーのかあ?」
ENo.74からのメッセージ>>
ストリガ「えっお前字書けるの!? 頭いいじゃん!」
クスクタ「確かに蒸すの勿体ないな……お前もしかして使い魔? そういやペンギンにしちゃあ磯くさくないような(まじまじと観察)」
ENo.79からのメッセージ>>
ラウツェン「ご丁寧にどうも、こちらこそありがとうございます。(ぺこり)」
ラウツェン「えぇ… 何でも、一部地上の『キョクトウ』の文化を受け継いでいるとかで。私の料理自体は、それにとらわれませんが。本当にいいですよね、この上品な味わい… 幾らかのお酒は飲んでいますが、お米の酒は別段に気に入っています。… それ以外のお酒でオススメはありますか?」
ラウツェン「… … !? 今、何と…? 結構前に、死…?? … … 驚きましたね… まさか、ユウレイという存在と接する事が出来る日が来るとは。…その身体で、商売に支障はないのですか?」
メッセージを送信しました
>>Eno.74
――一瞬の閃光。
そこにいたのは若い人間だったはずだが、【そこだけ時間がずっと進んだように】歳を重ねた人間があなたに迫っていた。
タカミネ「(じりじり)」
リンジー「(目の前の黒髪の方に気が向いていただろうペンギンをひょいと抱え上げた。いつのまにか背後に回り込んだようだ)とった。これでいいか」
タカミネ「よっしゃー。取ったのいいけどどうしような」
リンジー「考えてなかったのか……飾るか。水族館っぽくなるだろ」
哀れなペンギンのお持ち帰りだ!
ENo.57からのメッセージ>>
バルト「へー……なんでペンギンが宣伝してんだ?」
フェデルタ「その情報いる?」
フェデルタ「それより酒ちょーだいよ。おすすめの酒とかあんでしょ?」
バルト「ついでにつまみはなんかねーのかあ?」
ENo.74からのメッセージ>>
ストリガ「えっお前字書けるの!? 頭いいじゃん!」
クスクタ「確かに蒸すの勿体ないな……お前もしかして使い魔? そういやペンギンにしちゃあ磯くさくないような(まじまじと観察)」
ENo.79からのメッセージ>>
ラウツェン「ご丁寧にどうも、こちらこそありがとうございます。(ぺこり)」
ラウツェン「えぇ… 何でも、一部地上の『キョクトウ』の文化を受け継いでいるとかで。私の料理自体は、それにとらわれませんが。本当にいいですよね、この上品な味わい… 幾らかのお酒は飲んでいますが、お米の酒は別段に気に入っています。… それ以外のお酒でオススメはありますか?」
ラウツェン「… … !? 今、何と…? 結構前に、死…?? … … 驚きましたね… まさか、ユウレイという存在と接する事が出来る日が来るとは。…その身体で、商売に支障はないのですか?」
メッセージを送信しました
>>Eno.74
◆戦闘結果
売り上げ
闇円収入 1190
貢献収入 91
行動順報酬!! 20%
合計闇円収入1537
商品販売数 3個
◆経験値が33増加しました……
◆体力が26増加しました……
◆素材が本部から支給されました……
貢献収入 91
行動順報酬!! 20%
合計闇円収入1537
商品販売数 3個
◆経験値が33増加しました……
◆体力が26増加しました……
◆素材が本部から支給されました……
パロットはフライヤー36を入手した!
パロットはくやしさのばね36を入手した!
パロットはやる気ノート36を入手した!
キャラデータ
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プロフィール
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陽気でうるさい幽霊。足はあるよ。 生前のことは何も覚えてないし、つい最近のこともほとんど覚えてない、かるーい頭をしている。 何だかよくわからないけど目が覚めたらコンビニで、しかもコンビニから出たら死ぬ(消える)と言われたので、とりあえずコンビニの中で好き勝手することにした。まずは酒を飲もう。ついでに売ろう。 【酒中心コンビニ『鸚鵡屋』従業員】 パロット こいつ。派手な幽霊。酒が好きだが実のところ味はよくわかっていない疑惑がある。女も好きだけど巨乳に限る。 とにかく記憶がふわふわしてて、生前のことはほとんど覚えてないし、死後のこともよく覚えてない。ただ「パロット」と呼ばれていて、何か未練があって幽霊としてこの世にしがみついていたことだけを覚えている。 超マイペースであっけらかんとしており、物事を深く考えない。今の状況もさっぱり理解はできていないが、美味い酒が飲めるのでいいや、と思っているフシがある。 口を開くとうるさい。とてもうるさい。うるさいからパロット(鸚鵡)なのかもしれない。 リブラ 謎の男。コンビニにパロットを押し込めた張本人だがその思惑は不明。 イケメンだけどちょっと残念な空回り型生真面目さん。 パロットはコンビニから出たら死ぬので、宣伝はこちらの役目。ただコンビニから出ると疲れるらしいので、外では「省エネモード」と称してペンギンの姿をしている。 アイコン、プロフ絵提供:紙箱みど様 (4、22、23は自作) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
_0_1_2_3_4_5_6_7 _8_9101112131415 1617181920212223 |
店舗データ | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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