第7週目 猫使いのエリカの一週間
◆日記
・・・・・・
青年は旅をする
大事な人を探すために
・・・・・・
エリカ嬢がいなくなって1週間ほど経ちました。
待てど暮らせど、彼女が帰ってくることはありませんでした。
やはり、あのさよならは、一時的なものというわけではなさそうです。
「それなら、こちらからお迎えにいくしかありませんね」
最初からそのつもりでしたが。
今日の営業が終わり次第、エリカ嬢を探しに行くとしましょう。
居場所の検討は、だいたいついていますから。
。。。
コンビニの営業が終わり、時間的には夜。
もっとも、夕闇が広がるこの世界では、昼夜はあまり関係ありませんが。
前回エリカ嬢を見失った山の麓の更に奥…
背の高い草木が生い茂る森を、がさがさと進んでいきます。
エリカ嬢を探すヒントとなるのは、猫。
彼女の元には猫が集まる。
コンビニに残っていた猫たちに、片っ端からゲル状のねこを塗りたくりました。
←ゲル状のねこ
ゲル状のねこです。いつの間にかうちの商品棚にあったのでエリカ嬢が作ったのでしょう。
…よくわからないものを生成した挙句、商品に並べないでいただきたい。
それはともかく。そのゲル状のねこ、案外使えるんですよね。
ゲル状のねこを猫に塗ると、体全体になじんだ後、ぼとぼとと少しずつゲルだけ体から落ちていきます。
最終的にゲルが全部落ちると、猫毛が綺麗になっているという
猫洗浄アイテムのようになっているみたいです。猫以外に通用するかは不明です。
落ちたゲルは、だいたい1~2週間くらいで完全に消えてしまうようです。
…というわけで、その落ちたゲルを辿ってエリカ嬢を見つけようという作戦です。
「まぁ…うまく行くかどうかはわかりませんが」
うまく行かなかったら、その時はその時。
なんの手がかりもなしに世界中を探していた時に比べればマシです。
現状、僅かに残ったゲルを辿ってはいるので、多少希望は持った方がいいでしょう。
と、そんな誰に向けたかわからない解説をしているうちに
開けた場所へと出てくることができました。
そこにはぽつんと、一軒のボロ屋が佇んでおり
その周りを取り囲むように、何十匹もの猫がいました。
「どう見てもここですね…」
猫で追跡をする以外にも、エリカ嬢を探すヒントはありました。
彼女がアレルギー対策でつけていたガスマスク。
アレを持ち出していなかったことと、薬を切らしていたこと。
この状況で生き返って、体の状態がよくなっても、まわりに猫がいたらまた死んでしまう。
だからどこか、猫がいない空間を作る必要があったはずです。
眼前のボロ屋は朽ちてはいましたが、密閉空間ではあるようでした。
なんとまぁ、都合のいい。
「見つけはしましたが…これでは入れませんね」
ボロ屋の扉や窓はぴったりと閉じられています。
「仕方ありません…こちらから声をかけてみましょう。逃げることはできないでしょうし…」
足元の猫をよけながら、ゆっくりボロ屋へ近づきます。
扉の前まで来ると、中に人の気配…エリカ嬢がいることがわかりました。
控えめにこんこん、と扉をたたきます。
「お迎えに来ましたよ。エリカ嬢」
「……」
沈黙。
しばしの間。
「体はもう大丈夫なんですか?ずっとここにいては、お腹もすくでしょう」
「……」
「とりあえず薬を持ってきましたから。窓の隙間からでも受け取ってください」
「……」
応えはありません。
どうしたものかとしばらく黙っていると、微かな声が聞こえてきました。
「…なんで来たんだよ」
「もう…ほっといてよ…」
「……僕にコンビニ営業丸投げしておいて何言ってるんですか」
「……金が欲しいならほかのやつをあたれよ…自分がやる必要ないだろ…」
「エリカ嬢でなければだめなんですよ」
「…なんで…あぁ、そっか、薬代ね…」
「今までのコンビニの売り上げ全部やるよ…足りるか知らないけど」
「…もう薬もいらないし。…ここで餓死する。だからもうどっか行っ…」
「エリカ嬢」
黙って聞いていましたが、自暴自棄な彼女の様子は、もう見ていられませんでした。
先ほどまでよりも強い口調で言葉を遮り、そして続けます。
「生きてください」
「僕と共に、生きてください。これからも、ずっと…一緒にいてほしい」
「……何を」
急に何を言い出すんだ、とでも言いたげな声色。
自分でも、こんな時に何を言っているんだろうと思います。
でも、たぶん。こんな時だから、伝えておきたいと思ったんでしょうね。
「好きです。僕は貴女を愛しています」
「……っはぁ!?」
張り詰めた空気をぶち壊すような、素っ頓狂な声が響きました。
……to be continued……
青年は旅をする
大事な人を探すために
・・・・・・
エリカ嬢がいなくなって1週間ほど経ちました。
待てど暮らせど、彼女が帰ってくることはありませんでした。
やはり、あのさよならは、一時的なものというわけではなさそうです。

最初からそのつもりでしたが。
今日の営業が終わり次第、エリカ嬢を探しに行くとしましょう。
居場所の検討は、だいたいついていますから。
。。。
コンビニの営業が終わり、時間的には夜。
もっとも、夕闇が広がるこの世界では、昼夜はあまり関係ありませんが。
前回エリカ嬢を見失った山の麓の更に奥…
背の高い草木が生い茂る森を、がさがさと進んでいきます。
エリカ嬢を探すヒントとなるのは、猫。
彼女の元には猫が集まる。
コンビニに残っていた猫たちに、片っ端からゲル状のねこを塗りたくりました。

ゲル状のねこです。いつの間にかうちの商品棚にあったのでエリカ嬢が作ったのでしょう。
…よくわからないものを生成した挙句、商品に並べないでいただきたい。
それはともかく。そのゲル状のねこ、案外使えるんですよね。
ゲル状のねこを猫に塗ると、体全体になじんだ後、ぼとぼとと少しずつゲルだけ体から落ちていきます。
最終的にゲルが全部落ちると、猫毛が綺麗になっているという
猫洗浄アイテムのようになっているみたいです。猫以外に通用するかは不明です。
落ちたゲルは、だいたい1~2週間くらいで完全に消えてしまうようです。
…というわけで、その落ちたゲルを辿ってエリカ嬢を見つけようという作戦です。

うまく行かなかったら、その時はその時。
なんの手がかりもなしに世界中を探していた時に比べればマシです。
現状、僅かに残ったゲルを辿ってはいるので、多少希望は持った方がいいでしょう。
と、そんな誰に向けたかわからない解説をしているうちに
開けた場所へと出てくることができました。
そこにはぽつんと、一軒のボロ屋が佇んでおり
その周りを取り囲むように、何十匹もの猫がいました。

猫で追跡をする以外にも、エリカ嬢を探すヒントはありました。
彼女がアレルギー対策でつけていたガスマスク。
アレを持ち出していなかったことと、薬を切らしていたこと。
この状況で生き返って、体の状態がよくなっても、まわりに猫がいたらまた死んでしまう。
だからどこか、猫がいない空間を作る必要があったはずです。
眼前のボロ屋は朽ちてはいましたが、密閉空間ではあるようでした。
なんとまぁ、都合のいい。

ボロ屋の扉や窓はぴったりと閉じられています。

足元の猫をよけながら、ゆっくりボロ屋へ近づきます。
扉の前まで来ると、中に人の気配…エリカ嬢がいることがわかりました。
控えめにこんこん、と扉をたたきます。


沈黙。
しばしの間。




応えはありません。
どうしたものかとしばらく黙っていると、微かな声が聞こえてきました。









黙って聞いていましたが、自暴自棄な彼女の様子は、もう見ていられませんでした。
先ほどまでよりも強い口調で言葉を遮り、そして続けます。



急に何を言い出すんだ、とでも言いたげな声色。
自分でも、こんな時に何を言っているんだろうと思います。
でも、たぶん。こんな時だから、伝えておきたいと思ったんでしょうね。


張り詰めた空気をぶち壊すような、素っ頓狂な声が響きました。
……to be continued……
STORY
とうとう完成したオリハルコン金魚接客マシン赤く炎のごとく燃える金魚は次々とお客様をひきつける
コンビニの売り上げも堅調に推移し、予算をゆっくりと回収していった……
さなえは静かに夕暮れの街を見る
「もし経営がうまくいったとして、みんな金魚になってどうすればいいんだろう」
「呪いは破らなくちゃ。でも、その方法が分からずに、とりあえずお金を稼いでいる」
視界の端をポコポコドラミングするゴリラが横切る
「金魚の知恵しかないからよくわからないや」
さなえは自嘲した。どうしようもない世界で、どうしようもない状況で、理解できることは少ない
ただ、売り上げの増減だけはひどく単純で、金魚の知恵でも理解可能で、ひとつの真っすぐな道を示していた
――ひとつの真っすぐな道を、示している――
◆訓練
魅力の訓練をしました魅力が24上昇した
魅力の訓練をしました経験値が足りない
魅力の訓練をしました経験値が足りない
◆送品
◆送金
◆破棄
◆購入
◆作製
作成時発動! 高級!! 単価強化!
ダイヤの指輪32と笑顔マニュアル40を素材にしてスマイルキャットリングを作製した!
◆コンビニタイプ決定
ビジネス に決定!!
◆アセンブル
スロット1に虚無飲食物を装備した
スロット2に魅惑のおねこさんを装備した
スロット3に虚無雑誌を装備した
スロット4に虚無書籍を装備した
スロット5にスマイルキャットリングを装備した
スロット6に虚無日用品を装備した
スロット7にニャンタソーダ改を装備した
スロット8にネコパンを装備した
スロット9に週間いやしねこを装備した
スロット10にねこのブロマイドを装備した
スロット11に猫印ノートを装備した
スロット12にゲル状のねこを装備した
◆アイテム改名
◆アイテムアイコン変更
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メッセージ
ENo.16からのメッセージ>>
(ぶぶぶぶぶぶ)
(…)
タコスですね
タコスはレジ前の温かい箱の中にあるので買う時に言ってください
猫の餌は、入口近くのペットコーナーにあります
美味しいごはんを猫にあげてください
「かえよ」
(なぜか近くの棚の陰からじっと見ている…)
ええ…
私の本体が、『あれ』なのです
諸事情ありまして、この私とは違う意志の元うごいてますが
…何もしない限りひっかいたりはしないと思いますので
勘弁してくださいね…自分に勘弁してというのは変な感じですが

ENo.71からのメッセージ>>
那津「ひゃ!? ……あ、あの、え、えーと……その、なんていうか」
那津「(目が泳ぐ。あわあわとさまよって、へにゃって白旗上げるように困り笑いというかなんというかなごまかしの笑顔。頬に手を当てて。)」
那津「あの、その……ガスマスクが、結構その、怖い感じでしょう? 下のお顔が、思ったよりずっとかわいらしかったので、その……。」
那津「猫ちゃん……。うう。猫ちゃん、あの、うー。一匹くらいならってちょっと思っちゃいますけど、私、ここの経営終わったらまた別のところに行かなきゃで……人を探してるんですけど、だから、今、渡り歩いてるんですよ。」
那津「(抱え上げた一匹のお顔を覗き込む。)猫ちゃん。……やっぱりおうちもないのに連れ歩くってのは、猫ちゃんに悪いなあ、って。どこにいくかもあんまり決まってないですし。」
ENo.94からのメッセージ>>
エリー「えぇ~?あたしは全然普通だと思いますけどぉ。
少なくともあなたよりは……。」
エリー「だっけ、って……。もしかして初体験ですか~?」
エリー「なら最初は苦しいかもしれないけど、すぐに気持ちよ~くなりますよ。
はい、マッチもどーぞ。」
メッセージを送信しました
>>Eno.7



タコスはレジ前の温かい箱の中にあるので買う時に言ってください

美味しいごはんを猫にあげてください





…何もしない限りひっかいたりはしないと思いますので
勘弁してくださいね…自分に勘弁してというのは変な感じですが

ENo.71からのメッセージ>>





ENo.94からのメッセージ>>

少なくともあなたよりは……。」


はい、マッチもどーぞ。」
メッセージを送信しました
>>Eno.7
◆戦闘結果
売り上げ
闇円収入 2701
貢献収入 117
行動順報酬!! 6%
合計闇円収入2987
商品販売数 10個
◆経験値が50増加しました……
◆体力が92増加しました……
◆素材が本部から支給されました……
貢献収入 117
行動順報酬!! 6%
合計闇円収入2987
商品販売数 10個
◆経験値が50増加しました……
◆体力が92増加しました……
◆素材が本部から支給されました……
エリカはポイントカード44を入手した!
エリカは魅了マニュアル44を入手した!
エリカは有給44を入手した!
キャラデータ
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プロフィール
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▼エリカ・ウィンターファイヤー 17歳の猫の魔王さま。 彼女が歩けば猫が湧く。 ただし重度の猫アレルギー。 昔はガスマスクをつけないと生活ができないレベルだったが、今はエミリオに猫アレルギーを緩和する薬をもらったので少しマシ。 でも薬を使ってないときは相変わらずガスマスク。 ▼エミリオ・ベルドゥ 世界を転々とする旅商人。 世界各地で手に入れた珍しいものや不思議な繊維で作られた衣服などを売っている。 この世界でエリカと出会い、彼女のコンビニ経営を手伝うことにした。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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店舗データ | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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