ENo.0015　クライカリオス・E・ユルング

うっかり前回は日誌を付け忘れた。
まあそんなときもあるよな、と思いつつ今日は記録をするとしよう。

正直な話、こういうのは苦手なんだけどな。
でもまあ、店長代理ともなれば面倒ごとも増えるのは当然なんだろう。



ここは夕闇国、というらしい。名前の通り、夕闇時がやたらと似合う世界だ。他の世界と無差別に繋がってしまうらしく、空間がやたらと不安定な世界でもある。そして繋がるついでに迷いビトまで誘い込んでしまうらしい。
実際、俺もそれに近い形でここに迷い込んだカタチになる。夕飯の材料を探しに出かけてその先で拐われるとか(笑)話にしかならない。多分、一緒に行動してた奴らは今頃怒ってるんだろうなと思うとやたら気が滅入る。

とは言え、帰ろうと思えば帰れる現状ながら、招かれた先で巻き込まれた騒動の渦中の人間（金魚坂さなえ、とかいったか）の話を聞けばどうにも無碍にはできない。放置してたらそれこそ出店の金魚みたいに売り叩かれる末路を迎えてもおかしくなさそうなもんだから。



……そんな訳で、結局なし崩し的に俺はいつの間にかコンビニの店長をする羽目になっていた。

コンビニは知っている。見たこともあるし利用だってしたもんだ。
でもそれは客としてであり、店の従業員なんざ初体験だ。今までやったことのあるバイトからすると随分雰囲気も違う業種だしなぁ……さてはて、どうなるもんやら。

これから先が思いやられるが、とりあえずぼちぼち頑張るとしようかね。
まあ、そんな感じで一つ。




追記。

前に旅した世界で俺の事を知っているらしい奴が現れた。
まさかメルンテーゼのやつと今更再会するとはね。とは言え、面識は無い。のだが向こうは俺の名前やら黒歴史やら知ってるらしい……何これ怖い。
よりにもよってユニコーン関係の事件を知ってるとはな……いっそ口封じしたくもなったが、知らないやつが知ってる時点で他にも知ってる奴が多数いる可能性はほぼ100%だ。今更一人消してどうなると言うのか。

……ツライ。
次元竜やめたい。