第2週目 パロットの一週間




◆日記


「起きろ」

アイコン 「ふえ?」
 
 いつの間に寝ていたのだろう。
 降ってきたのは、聞き覚えのあるような、ないような声だった。
 重たい頭を上げて、寝ている間に口の端から垂れていた涎を拭く――涎?
 思わず自分の手を見る。手だ。色の薄い、ところどころ血管が透けて見える大きな手。手首、腕、それから。見回してみれば、手や腕だけじゃない。胴体があって、足があって、つまりこれを見ている俺の顔もあるってことだ。
 そんなはずはない。
 だって、俺は――。

「起きたな」

 もう一度、今度こそはっきりと俺のすぐ背後から聞こえてきた、声。
 振り向けば、やたら丹精な顔立ちをした黒髪のにーちゃんが、紫色の目で俺を見下ろして――もしくは「見下して」――いた。
 もう、何が何だかさっぱりわからんが、とりあえず。

アイコン 「お……おはよう?」

 朝の挨拶は大事かなと思った。

アイコン 「おはよう。気分は……、まあ聞いたところで無駄か。状況は理解してるか?」
アイコン 「いや全く」
アイコン 「だよなー。そうだと思った」

 あっ意外とゆるいぞこのにーちゃん。ちょっとほっとした。だって見た目超堅物そうだったから。

アイコン 「多分何も覚えていないだろうから、最初から説明しよう。俺の名は……まあ、便宜上リブラと呼んでくれ」
アイコン 「便宜上」
アイコン 「便宜上だ。で、俺のことはともかく、お前自身のことは思い出せるか?」
アイコン 「……生前のことはさっぱりだが、死後なら、まあ、少しは」

 そう、俺は死人だ。死人だという自覚はある。
 いつ死んだのかも、どんな人間だったのかもろくに覚えちゃいないが、とにかく俺は何か色々あって死んで、だけど死に切れなくて幽霊になった。問題は、何でこの世に執着しているのかも忘れちまって、消えるに消えられなくなっちまったことだ。
 馬鹿だなー、俺。この分だと生前も相当な馬鹿だった自信はあるぞ。そんな自信いらなかったよ。
 しかも、生身の脳味噌がないからなのか何なのか、死後に起こったことだってぼろぼろ忘れていく始末だ。近頃はそれが加速していて、そろそろ寿命なんじゃねーかと思ってたところだ。幽霊に寿命があんのかもさっぱりしないが。
 それでも、かろうじて頭に引っかかってることは、あって。

アイコン 「パロット、って、呼ばれてたと思う。あと」
アイコン 「あと?」
アイコン 「人の形はしてなかったはず」
アイコン 「そうだな。お前は死後、肉体を失い物質に憑くことでかろうじて存在を保つ幽霊だった。ただ、それもそろそろ限界で、消滅を迎えようとしていた」
アイコン 「なら、何で俺ここにいるんだ? 頭もやたらすっきりしてるし、生き返ったの、俺?」
アイコン 「いや、お前はあくまで死者だ。その肉体もあくまでかりそめ、生前のお前の形をベースに、俺が構築したものだ」
アイコン 「え、何、それはそれですごくね? お前神様かなんか?」
アイコン 「……そんなに偉い存在じゃねーよ」
アイコン 「?」
アイコン 「いや、悪い。とにかく、俺がお前を一時的に実体化させてること、そして今のお前は俺の命令を聞くためだけに存在していることだけわかっとけ」
アイコン 「横暴だな神さん!?」
アイコン 「神じゃないって言ってんだろ。名前で呼べ」
アイコン 「便宜上リブラ」
アイコン 「便宜上は名前じゃない」
アイコン 「あー、つまり、俺様は今からリブラの言うことを聞けばいいのか?」
アイコン 「案外素直だな」
アイコン 「んー、それ以外に特にすることねーしさ。体があるから色々できるのかもしれねーけど、やりたかったことも、ぱっと思い出せねーし」
アイコン 「そう、か」
アイコン 「だから、いい暇つぶしだと思うことにする。無理難題じゃなきゃなんでもいいぜ?」
アイコン 「……何、そう難しいことじゃない」

 リブラは、今まで手ぶらであったにもかかわらず、突如として虚空からやたらと分厚い紙束を取り出して、俺に手渡して言う。

アイコン 「お前には、今からコンビニの店番をしてもらう」
アイコン 「……こんびに?」
アイコン 「そこからかー」

 でも、そういえばここ、見たことのない場所だよな。今まで俺がどこにいたのかもちょっとふわっとしてて思い出せねーけど。
 棚が所狭しと並んでいる辺り、確かにリブラの言うとおりなんか「店」っぽくはある。
 リブラは、こめかみの辺りをぐりぐりやりながらも、ご丁寧に答えてくれる。

アイコン 「コンビニエンスストア。食料品や嗜好品、日用品など何でも売る場所だと思ってくれればいい」
アイコン 「何でも?」
アイコン 「結構何でも扱う」
アイコン 「酒も?」
アイコン 「あー……、そうか、お前、酒好きだっけなー……」
アイコン 「あっ、その反応は売ってもいいってことだな!」
アイコン 「お前『売る』って言いながら絶対自分で飲みてーだけだよな!?」
アイコン 「バレたか……」
アイコン 「いいや、その辺は好きにしろ。必要事項はマニュアルに書いてあるから熟読しろ」
アイコン 「あっこの紙束マニュアルなんだ。……めんど」
アイコン 「読めよ?」
アイコン 「はい」
アイコン 「まずはマニュアル見ながら適当にやってみろ。仕入れる商品や売り方はお前に任せる」
アイコン 「おう、まあ、期待なさらず」
アイコン 「ああ。また気が向いたら様子を見に来る。それまで精々励めよ」

 ――そうすれば、もしくは。
 
 何だか気になることを呟いて、リブラはその場から忽然と消えた。……ほんとに何者だったんだろう、あいつ。俺の同類にも見えなかったけど。
 まあいいや、まずは酒飲みながらマニュアル読むか。熟読しろって命令されちまったしな。面倒は面倒だが、それでも体があるおかげで長らく遠ざかっていた酒は味わえるし、美味いものだって食えるし、この二本の足で歩いていくことだってできるんだ。店っつったって一日中やるわけじゃねーだろうし、外を散歩するのも楽しそうだ。
 そんなことを思いながらマニュアルの表紙を開くと、真っ赤な文字ででかでかと書かれた文面が目に飛び込んできた。


「最重要禁止事項:コンビニから出る(理由:肉体どころか魂ごと消し飛ぶ)」


 ……オーケイ。
 どうやら俺は自由かと思いきや、案外そうでもないらしい。
 でもまあ、ふわふわした幽霊生活よりは全然マシ、と思うことにして、まずはコンビニとやらをやってみようじゃないか。
 だって、何もかもが初めてなんだ。忘れてるだけかもしれないけれど。楽しいか楽しくないかなんて、やってみなきゃわからない。楽しくなかったら、その時、あのリブラとかいうにーちゃんに文句を言えばいいだけだ。

 さあ、新しい生活を始めよう。
 この夢みたいな日がいつまで続くのかは、俺にも、よくわかんないけれど。


【Log:01 鸚鵡は猫箱で目覚める】



STORY

夕闇国にチラシが舞う。その日の新聞の夕刊(夕刊しかない)に大々的に告知されるコンビニの開店
夕闇国に現れた謎のお客様は、物珍しさに次々と来店する。それはまさに餌を食らう鯉のごとく
謎のお客様が正常な思考を持っていない何かでも、構わず商売する土壌が夕闇国にはあった
なぜなら夕闇国はゆらぎの国。あらゆる世界の夕闇と繋がる国。価値観が通じることすら稀なこの国で
確かなのは全て、「売る」と「買う」という信頼関係だけだったから
――現れたお客様は、ほのかに紅茶の香りがした――

◆訓練

笑顔の訓練をしました
笑顔が10上昇した
笑顔の訓練をしました
笑顔が11上昇した
笑顔の訓練をしました
笑顔が12上昇した
機転の訓練をしました
機転が10上昇した
機転の訓練をしました
機転が11上昇した

◆送品


◆送金


◆破棄


◆購入

パロットは竜爪おろし【赤・甘口】を528闇円で購入した!
パロットはオリ・ジンを528闇円で購入した!
パロットは缶ビールを528闇円で購入した!

◆作製

作成時発動! 意欲!! 意欲強化!
やる気ノート20と親切マニュアル20を素材にして鸚鵡印の日本酒を作製した!


◆コンビニタイプ決定

ビジネス に決定!!


◆アセンブル

スロット1に虚無飲食物を装備した
スロット2に虚無酒類を装備した
スロット3に虚無雑誌を装備した
スロット4に虚無書籍を装備した
スロット5に虚無高級品を装備した
スロット6に虚無日用品を装備した
スロット7に鸚鵡印の蒸留酒を装備した
スロット8に竜爪おろし【赤・甘口】を装備した
スロット9にオリ・ジンを装備した
スロット10に缶ビールを装備した

◆アイテム改名


◆アイテムアイコン変更

店舗構成
1:飲食物
虚無飲食物
(単価:31)
2:酒類
虚無酒類
(単価:35)
3:雑誌
虚無雑誌
(単価:49)
4:書籍
虚無書籍
(単価:84)
5:高級品
虚無高級品
(単価:112)
6:日用品
虚無日用品
(単価:50)
7:活気酒類
鸚鵡印の蒸留酒
(単価:35)
無飲酒ボーナス付与!! 
誘酔!! 誘酔強化を5!
8:活気酒類
竜爪おろし【赤・甘口】
(単価:35)
笑顔成長!! 笑顔成長を20!
9:光酒類
オリ・ジン
(単価:35)
10:癒し酒類
缶ビール
(単価:35)
無飲酒ボーナス付与!! 
誘酔!! 誘酔強化を5!
店舗データ
コンビニ
タイプ
ビジネス
体力値609
誘惑値765
意欲値720
闇属性0光属性50
活気属性100 癒し属性50
体力消費量591/1000
店舗状況良好

メッセージ

ENo.74からのメッセージ>>
ヒュミール「あの……お酒ひとつください、おいしいやつ。おみやげに……わたしは飲めないから、お店の人のおすすめ、おしえてほしいです」

メッセージを送信しました
>>Eno.7 >>Eno.74 >>Eno.57 

◆戦闘結果

*こちら*

売り上げ

闇円収入  1914
貢献補正  0.4%
行動順報酬!! 19%


合計闇円収入2285
商品販売数 2
◆経験値が17増加しました……
◆体力が11増加しました……
◆素材が本部から支給されました……

パロットはアルハラ24を入手した!



キャラデータ

ステータス
Eno11
名前パロット
愛称パロット
累積闇円2285
魅力100機転121
笑顔135気品100
体力1011
所持闇円3701
経験値23
画像データ
プロフ絵
プロフィール

陽気でうるさい幽霊。足はあるよ。
生前のことは何も覚えてないし、つい最近のこともほとんど覚えてない、かるーい頭をしている。
 
何だかよくわからないけど目が覚めたらコンビニで、しかもコンビニから出たら死ぬ(消える)と言われたので、とりあえずコンビニの中で好き勝手することにした。まずは酒を飲もう。ついでに売ろう。

【酒中心コンビニ『鸚鵡屋』従業員】
パロット
こいつ。派手な幽霊。酒が好き。女も好きだけど巨乳に限る。とにかく記憶がふわふわしてて、生前のことはほとんど覚えてないし、死後のこともよく覚えてない。
超マイペースで口を開くとうるさい。とてもうるさい。うるさいからパロット(鸚鵡)なのかもしれない。

リブラ
謎の男。コンビニにパロットを押し込めた張本人だがその思惑は不明。イケメンだけどちょっと残念な空回り型生真面目さん。
パロットはコンビニから出たら死ぬので、ペンギンの姿で外回り宣伝してることをパロットはまだ知らない。
アイコン(ペンギン以外)提供:紙箱みど様

_0アイコン_1アイコン_2アイコン_3アイコン_4アイコン_5アイコン_6アイコン_7アイコン
_8アイコン_9アイコン10アイコン11アイコン12アイコン13アイコン14アイコン15アイコン
16アイコン17アイコン18アイコン19アイコン20アイコン21アイコン22アイコン23アイコン

店舗データ

店舗構成
1:飲食物
虚無飲食物
(単価:31)
2:酒類
虚無酒類
(単価:35)
3:雑誌
虚無雑誌
(単価:49)
4:書籍
虚無書籍
(単価:84)
5:高級品
虚無高級品
(単価:112)
6:日用品
虚無日用品
(単価:50)
7:活気酒類
鸚鵡印の蒸留酒
(単価:35)
無飲酒ボーナス付与!! 
誘酔!! 誘酔強化を5!
8:活気酒類
竜爪おろし【赤・甘口】
(単価:35)
笑顔成長!! 笑顔成長を20!
9:光酒類
オリ・ジン
(単価:35)
10:癒し酒類
缶ビール
(単価:35)
無飲酒ボーナス付与!! 
誘酔!! 誘酔強化を5!
店舗データ
コンビニ
タイプ
ビジネス
体力値609
誘惑値765
意欲値720
闇属性0光属性50
活気属性100 癒し属性50
体力消費量591/1011
店舗状況良好
アイテムリスト
1
飲食物
虚無飲食物 [20/---/---]《装備:1》

誘惑値[101] 意欲値[60] 強度[20] 単価値[31]
取引価格値[480] 疲労値[49] *作者*

▼詳細
2
酒類
虚無酒類 [20/---/---]《装備:2》

誘惑値[94] 意欲値[95] 強度[20] 単価値[35]
取引価格値[528] 疲労値[66] *作者*

▼詳細
3
雑誌
虚無雑誌 [20/---/---]《装備:3》

誘惑値[89] 意欲値[35] 強度[20] 単価値[49]
取引価格値[432] 疲労値[33] *作者*

▼詳細
4
書籍
虚無書籍 [20/---/---]《装備:4》

誘惑値[34] 意欲値[80] 強度[20] 単価値[84]
取引価格値[864] 疲労値[73] *作者*

▼詳細
5
高級品
虚無高級品 [20/---/---]《装備:5》

誘惑値[11] 意欲値[40] 強度[20] 単価値[112]
取引価格値[1056] 疲労値[82] *作者*

▼詳細
6
日用品
虚無日用品 [20/---/---]《装備:6》

誘惑値[40] 意欲値[30] 強度[20] 単価値[50]
取引価格値[451] 疲労値[24] *作者*

▼詳細
7
活気酒類
鸚鵡印の蒸留酒 [20/誘酔/---]《装備:7》

誘惑値[94] 意欲値[95] 強度[20] 単価値[35]
取引価格値[528] 疲労値[66] *作者*

▼詳細
8
活気酒類
鸚鵡印の日本酒 [20/意欲/親切接客]

誘惑値[94] 意欲値[106] 強度[20] 単価値[35]
取引価格値[528] 疲労値[65] *作者*

▼詳細
9
素材
アルハラ24 [24/理性酔壊/---]

強度[24]
取引価格値[100]
▼詳細
10
活気酒類
竜爪おろし【赤・甘口】 [20/笑顔成長/---]《装備:8》

誘惑値[94] 意欲値[95] 強度[20] 単価値[35]
取引価格値[528] 疲労値[66] *作者*

▼詳細
11
光酒類
オリ・ジン [20/誘惑/---]《装備:9》

誘惑値[114] 意欲値[95] 強度[20] 単価値[35]
取引価格値[528] 疲労値[66] *作者*

▼詳細
12
癒し酒類
缶ビール [20/誘酔/---]《装備:10》

誘惑値[94] 意欲値[95] 強度[20] 単価値[35]
取引価格値[528] 疲労値[66] *作者*

▼詳細
13---------
14---------
15---------
16---------
17---------
18---------
19---------
20---------
21---------
22---------
23---------
24---------
25---------
26---------
27---------
28---------
29---------
30---------