第6週目 アプリコーゼの一週間
◆日記
開店からしばらく経った。
アプリも商品の仕入れやアセンブルといった仕事には随分慣れて来たようだ。
色々なものに興味を持ち始めているようで、
マーケットに行くのを楽しみにしているようだ。
「これであとは接客もしてくれたらなぁ……」
俺の呟きに、アプリは下を向くだけだ。
その反応に対し、俺がため息をつく。
そんないつものやり取り。
それに今日は予想外の答えが返ってきた。
「…それは少し高望みしすぎではありませんか?」
のんびりした、女性の声。
それは俺が天界で嫌という程聞いた”あの御方”の声。
アプリが抱えた俺ごと振り向くと、
長い金の髪の天使が立っていた。
「……どうして、こんなところにいらしたんです。」
俺を抱えたまま駆け寄ったアプリをそっと撫でる、
”あの御方”に小さく問いかける。
「わたくしにはこの”試験”を監督する義務がありますからね。」
俺には目もくれず、”あの御方”はアプリの髪を優しく梳いている。
「わざわざ来なくても”上”からいくらでも見えるでしょうに…」
「視点を変えなくては見えないものあるのですよ。例えば、この子が髪を梳いてやるとこんなに喜ぶ…とか。こればかりはみているだけではわからないのです。あなたには手がありませんからね。」
誰の所為なんだよ、と叫びたかったが我慢した。
アプリを人間にするためとは言え、
姿が維持できなくなるまで俺の力を搾り取ったのは貴女じゃないか。
「…で、どうなのです。進捗の方は。」
「見ての通りです。話が出来る人間が…ひとり、いるにはいますが。接客については全然ダメです。知らない人相手だと目を合わせるのも怖いらしい。」
はぁ、とため息をつく俺に
”あの御方”はようやく視線を投げ
「そのようですね。…そのような娘によく接客してみろとなど言えたものです。」
とキツい言葉を放った。
「…しかし、そうは言っても…もう時間が」
項垂れる俺を抱きかかえたアプリの腕に結ばれた
薄い桃色のリボン。はじめここに来た時に比べれば
長さはすでに半分ほどになっている。
このリボンが解けるまで―――
それが俺とアプリに与えられた”試験”の時間だ。
「そう焦るものではありませんよ。
あなたが焦っても仕方がありません。
この試験はこの娘が人間になる、ということ……。
あなたは見守る以外、何もできないのです。
――それが、天使というものなのですから。」
刻限の結び目にさらりと触れ。
”あの御方”はふわりと浮き上がる。
「あなた方の行く末、わたくしも見守っていますよ。
かわいいアプリコーゼ。よき人間におなりなさい。
………結果を楽しみにしています、クルレタスフィア。」
そう、言い残して”あの御方”は消えた。
あの御方にとってはいつもの気まぐれなのだろう。
………俺の中に、消えやしない焦燥感だけが残った。
アプリも商品の仕入れやアセンブルといった仕事には随分慣れて来たようだ。
色々なものに興味を持ち始めているようで、
マーケットに行くのを楽しみにしているようだ。
「これであとは接客もしてくれたらなぁ……」
俺の呟きに、アプリは下を向くだけだ。
その反応に対し、俺がため息をつく。
そんないつものやり取り。
それに今日は予想外の答えが返ってきた。
「…それは少し高望みしすぎではありませんか?」
のんびりした、女性の声。
それは俺が天界で嫌という程聞いた”あの御方”の声。
アプリが抱えた俺ごと振り向くと、
長い金の髪の天使が立っていた。
「……どうして、こんなところにいらしたんです。」
俺を抱えたまま駆け寄ったアプリをそっと撫でる、
”あの御方”に小さく問いかける。
「わたくしにはこの”試験”を監督する義務がありますからね。」
俺には目もくれず、”あの御方”はアプリの髪を優しく梳いている。
「わざわざ来なくても”上”からいくらでも見えるでしょうに…」
「視点を変えなくては見えないものあるのですよ。例えば、この子が髪を梳いてやるとこんなに喜ぶ…とか。こればかりはみているだけではわからないのです。あなたには手がありませんからね。」
誰の所為なんだよ、と叫びたかったが我慢した。
アプリを人間にするためとは言え、
姿が維持できなくなるまで俺の力を搾り取ったのは貴女じゃないか。
「…で、どうなのです。進捗の方は。」
「見ての通りです。話が出来る人間が…ひとり、いるにはいますが。接客については全然ダメです。知らない人相手だと目を合わせるのも怖いらしい。」
はぁ、とため息をつく俺に
”あの御方”はようやく視線を投げ
「そのようですね。…そのような娘によく接客してみろとなど言えたものです。」
とキツい言葉を放った。
「…しかし、そうは言っても…もう時間が」
項垂れる俺を抱きかかえたアプリの腕に結ばれた
薄い桃色のリボン。はじめここに来た時に比べれば
長さはすでに半分ほどになっている。
このリボンが解けるまで―――
それが俺とアプリに与えられた”試験”の時間だ。
「そう焦るものではありませんよ。
あなたが焦っても仕方がありません。
この試験はこの娘が人間になる、ということ……。
あなたは見守る以外、何もできないのです。
――それが、天使というものなのですから。」
刻限の結び目にさらりと触れ。
”あの御方”はふわりと浮き上がる。
「あなた方の行く末、わたくしも見守っていますよ。
かわいいアプリコーゼ。よき人間におなりなさい。
………結果を楽しみにしています、クルレタスフィア。」
そう、言い残して”あの御方”は消えた。
あの御方にとってはいつもの気まぐれなのだろう。
………俺の中に、消えやしない焦燥感だけが残った。
STORY
ゴリラ様のご来店により、陳列がめちゃくちゃになってしまったコンビニこれは一体どういうことなのか……ゴリラウェーブの正体とは……
「さなえ、どうやら敵はあなたを完全に叩きのめしたい様子」
「……」
さなえは黙ったまま、乱れた商品を並べなおしていた。視察先全てがこのような有様だった
金魚の魔女は静かに空中を泳いでいる
「さなえ、ちょっとは落ち込んだ?」
「……そうだね。思うようにはいかないね」
「どうする? 手助けを――」
「手助け?」
さなえの瞳に、金魚が翻る!
「ここからが面白いところじゃない! 這い上がるのってね……楽しいんだよ」
――這い上がるのってね、楽しいんだよ――
◆訓練
魅力の訓練をしました魅力が19上昇した
魅力の訓練をしました経験値が足りない
魅力の訓練をしました経験値が足りない
魅力の訓練をしました経験値が足りない
魅力の訓練をしました経験値が足りない
◆送品
◆送金
◆破棄
アプリは虚無飲食物を破棄した!
アプリは虚無酒類を破棄した!
アプリは虚無書籍を破棄した!
アプリは虚無高級品を破棄した!
アプリは虚無日用品を破棄した!
◆購入
アプリはタマゴサンドを552闇円で購入した!
アプリはきるもうふを1214闇円で購入した!
アプリは夢色ふわふわファーコートを518闇円で購入した!
◆作製
作成時発動! 停滞意欲!! 意欲強化!
有給36と幟36を素材にしてアプリコットマカロンを作製した!
◆コンビニタイプ決定
ビジネス に決定!!
◆アセンブル
スロット1にネコパンを装備した
スロット2に厳選羽毛布団『南斗水鳥圏』を装備した
スロット3にふんわりみかん色ミトンを装備した
スロット4にひとくちケーキを装備した
スロット5に夜空色のフリルブラウスを装備した
スロット6に毛糸のクリスマスツリーを装備した
スロット7にあんずあめを装備した
スロット9に杏露酒を装備した
スロット10にねこちゃんを装備した
スロット11にあおと奇跡の冒険譚!第6巻を装備した
スロット12に戯れに浮かぶ空を装備した
◆アイテム改名
◆アイテムアイコン変更
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メッセージ
ENo.31からのメッセージ>>
(マーケットで店番をしていたら、緑色っぽいぬいぐるみと話しているような少女の姿が見えた。
あの子の使い魔(ファミリア)なのかな、すごく小さいように見えるけれどあの子もお店をやっているのかな、とか
そんなことを考えていたが、)
シノリ「!!
あ、は、はい! ええと、有り難うございます!!」
(声をかけられ、我に返ると少し慌てたような様子でそういった。
代金を告げながら夜空色のフリルブラウスを丁寧に袋へ入れ、あなたたちへと差し出して、ふと。)
シノリ「……、……」
シノリ「……あ、あの。
よかったら、ですけど……これ、お客様にあわせて一着お作りしましょうか?
その、着れないって残念そうに呟いてるのが聞こえたような気がして……」
シノリ「ただ、ちょっと採寸とかが必要になってくるので、少し時間がかかっちゃいますが……」
ENo.35からのメッセージ>>
ラン「………あーー……あー…………。人見知りってかこれどう見ても気づいて…………そうなの人見知りなのね……。…あーーえい、もうどうせバレてるしどうにでもなれ!」
ラン「えー、ごほん!こんにちは!そう!私がランだよ!君の名前も知りたいな!」
少女は女の子にバレている事に気づいたのか、ぬいぐるみに応答しつつ暫くは頭を抱えていたが、キラキラした目に耐えられなかったか、いきなり顔をあげると元気に自己紹介をし始めた。
ラン「ん?持って帰れないの?一緒に持ってってあげようか?私力持ちだからね!」
そう言うと、許可も得ずに本を一気に持ち上げた。重そうにしている様子はない。そういえば本の中の彼女も力持ちだった、ような。
ラン「これで一回で済むよ!君の家はどこかな?」
振り向きざまに店主に手を振りつつ、早々と店を出ていこうとするだろう。もしあなた達も店を出ていくなら、
ロズ「ご来店ありがとうございましたー。」
店主のそんな声が聞こえて来るはずだ。
ENo.70からのメッセージ>>
お飾り店長「…! お、驚いたけど、貴方…レタスが天使で、それでアプリちゃんを人間にしたの?」
お飾り店長「事情が良く分からないけど、勿論よ。アプリちゃんもレタスも、改めて宜しくね!」
お飾り店長「レタスも大変ね。偉いわ。」
メッセージを送信しました
>>Eno.2
(マーケットで店番をしていたら、緑色っぽいぬいぐるみと話しているような少女の姿が見えた。
あの子の使い魔(ファミリア)なのかな、すごく小さいように見えるけれどあの子もお店をやっているのかな、とか
そんなことを考えていたが、)
シノリ「!!
あ、は、はい! ええと、有り難うございます!!」
(声をかけられ、我に返ると少し慌てたような様子でそういった。
代金を告げながら夜空色のフリルブラウスを丁寧に袋へ入れ、あなたたちへと差し出して、ふと。)
シノリ「……、……」
シノリ「……あ、あの。
よかったら、ですけど……これ、お客様にあわせて一着お作りしましょうか?
その、着れないって残念そうに呟いてるのが聞こえたような気がして……」
シノリ「ただ、ちょっと採寸とかが必要になってくるので、少し時間がかかっちゃいますが……」
ENo.35からのメッセージ>>
ラン「………あーー……あー…………。人見知りってかこれどう見ても気づいて…………そうなの人見知りなのね……。…あーーえい、もうどうせバレてるしどうにでもなれ!」
ラン「えー、ごほん!こんにちは!そう!私がランだよ!君の名前も知りたいな!」
少女は女の子にバレている事に気づいたのか、ぬいぐるみに応答しつつ暫くは頭を抱えていたが、キラキラした目に耐えられなかったか、いきなり顔をあげると元気に自己紹介をし始めた。
ラン「ん?持って帰れないの?一緒に持ってってあげようか?私力持ちだからね!」
そう言うと、許可も得ずに本を一気に持ち上げた。重そうにしている様子はない。そういえば本の中の彼女も力持ちだった、ような。
ラン「これで一回で済むよ!君の家はどこかな?」
振り向きざまに店主に手を振りつつ、早々と店を出ていこうとするだろう。もしあなた達も店を出ていくなら、
ロズ「ご来店ありがとうございましたー。」
店主のそんな声が聞こえて来るはずだ。
ENo.70からのメッセージ>>
お飾り店長「…! お、驚いたけど、貴方…レタスが天使で、それでアプリちゃんを人間にしたの?」
お飾り店長「事情が良く分からないけど、勿論よ。アプリちゃんもレタスも、改めて宜しくね!」
お飾り店長「レタスも大変ね。偉いわ。」
メッセージを送信しました
>>Eno.2
◆戦闘結果
売り上げ
闇円収入 2878
貢献収入 198
行動順報酬!! 11%
合計闇円収入3414
商品販売数 2個
◆経験値が37増加しました……
◆体力が27増加しました……
◆素材が本部から支給されました……
貢献収入 198
行動順報酬!! 11%
合計闇円収入3414
商品販売数 2個
◆経験値が37増加しました……
◆体力が27増加しました……
◆素材が本部から支給されました……
アプリは椅子40を入手した!
アプリは蝙蝠40を入手した!
アプリは魅力マニュアル40を入手した!
アプリはアルハラ40を入手した!
キャラデータ
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プロフィール
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【アプリコーゼ】 とある偉い天使様にあんずの実から作られた女の子。 生まれたてで人間らしいことはあまり知らない。 他の人とどう接していいかわからず、こわいと感じてしまうため、接客ができない。 開店中は隅っこに隠れている。 【レタス】 アプリが抱えているぬいぐるみ。 レタスというよりどう見てもしなびたキュウリ。 ぐにっとした感触。 本名はもっと長いらしい。 しゃべる。口が悪い。 今のところ接客はすべてレタスがしている。 傍から見るとだいぶキモい。 アプリを”ちゃんとした人間にする”ことを試験として課されている。ちゃんとした人間になる為に、アプリを学校に通わせようと考え、その資金を稼ぐためにコンビニを経営することを思いついた。 試験期間はアプリの手首に巻かれたリボンがほどけるまで。日が経つごとに少しずつ短くなっていく。リボンがほどけると、アプリはあんずに戻って朽ちてしまうだろう――――。 --- 人見知りの為、メッセは受け身になりますが大歓迎です。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
_0_1_2_3_4_5_6_7 _8_9101112131415 1617181920212223 |
店舗データ | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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